リサイクルショップで買った和鏡台の値段の安さに唖然とした。
息子がでOA機器の部品や器具の掘り出しも探すために、私の病院の帰りにリサイクルショップへ連れて行かれる。月2回ぐらいは行っているような気がする。お値打ち品を探すのが楽しいのでいつの間にか私もリサイクルショップのファンになってしまっていた。
その値段の付け方が実にいい加減なのでいつも驚くが、今回の和鏡台ほどびっくりしたことはなかった。
この和鏡台の鏡は全く経年変化はしていないのできれいに映る。
塗りは漆塗りの研ぎ出しである。この技法は下塗りに赤漆を塗り仕上げを黒に塗ったあと磨いて赤の部分が少し見えるようにした塗り方で、曙塗りという。
傷がついているところはここだけ。それと、右側の引き出しの取っ手が欠損している。
引き出しもスムーズに開け閉めできる。下の引き出しを閉じると空気圧で上の引き出しが押し出される。いかにピッタリと作られていることかと感心する。
この和鏡台が気に入って値段を見たとき、何かの間違いかと思い店員さんに確かめに行ったが、間違いはなかった。お店の人が言うのには「近頃、こんな物を置く部屋もなくなりましたから・・・」ということであった。実際我が家にもこのようなものを置く部屋はない。しかし、どうしても欲しかった。
この値段、「200円」である。この鏡に合った場所を何としても作ろうと決心した。きっと思いの外高いものにつきそうであるが、この際私が集めた和の小物を一同に展示したい。押入れの中にしまっておいてもなんにもならない。これから楽しくなりそうである。