布マスクの機能アップには、代用フィルターをプラスすれば良い。
5月になればアベノマスクが送られてくるはずであるが、実家からも束になった布マスクが出てきた。我が家は、SARSの時と抗がん剤つ料の免疫機能が落ちた時に色んなマスクを買い込んだので、布マスクを使う必要はないが、YOU-TUBEで手作り布マスクの動画を見ていると、時間と手間をかけて丁寧に作られていので感心していた。しかし、NET上では、その布マスクを機能性が劣ると無用の長物扱いである。
しかし、香港の化学博士(クウォン・シーサン)が考案した高性能で話題の手作りマスク「HKマスク(HK MASK)」を見ると、布マスクももう1重フィルターを加えることで機能がアップすることが分かる。
(1) K Kwong – 写真
ウイルスは0.1~0.4ミクロンの大きさであるが、布マスクの隙間は、その何百倍もあるから、スッカスカである。布マスクはあくまでもフィルターを支えるものと考えればいいのではないか。
フィルターといっても、マスク専用の値段の高いフィルターではない。一番使いやすいのがティッシュペーパーである。ただティッシュも、安いものはサイズが小さいし隙間も大きい。フワッとして目の細かいものを選ぶとウイルスの透過率も下がる。
左のサイズの小さいものは値段が安いし、繊維の隙間も大きいので、ウイルスが通りやすい。
この「抗ウイルスティッシュ」は今売っていない。残念である。
クウォン博士によると、ティッシュは布マスクより一回り大きいほうがいいということである。
布マスクからはみ出るほうがウイルスの侵入をよく防ぐという研究結果である。
(下の緑の仮面はハロウィンの蛍光骸骨であるが、白いマスクとの対比のために使っている。顎が少し長い。)
この布マスクは、100均で売っていた夜用の乾燥防止の布マスクであるが、顔によくフィットしているスグレモノ。
このようにして布マスクを使うと、湿ってきたときにはすぐにティッシュを取り替えれば良い。
メガネが曇って困る人は、ティッシュの上部を折り返しておくとあまりレンズが曇らないらしい。
普通のキッチンペーパーや洗って使えるペーパータオルなども不織布の1種であり、マスクフィルターの優れた代用となる。
キッチンペーパーはなるべく柔らかいもののほうが顔によくフィットする。
カップ型の布マスクにはこのコーヒーフィルターがベストである。
コーヒーフィルターの先端を少し折って小さくしておく。
丸い曲線が顔によくフィットしてまるで誂えたようである。
布でも代用フィルターでも、口にぴったり当てて息を思い切り吹いて空気の通りを試してみると、空気の通りやすいものはウイルスもよく通すのである。空気や水分の分子の大きさはウイルスの大きさよりずっと小さい。
布マスク本来の役目は、その保温性と保湿性に有り、あくまでもつけ心地の良さが問題となり、感染症予防の機能はもともとない。そのうえでの工夫である。