リサイクルショップで聴診器を買った。おもちゃじゃなくて本物だよ。
リサイクルショップのガラスケースの中を見ていたら聴診器があるのを見つけた。値段がちょっと高かったので迷ったが思い切って買った。かなり以前におもちゃの聴診器を見つけて思わず買ってしまった。それでもまあまあ心臓の音は聞こえていた。しかし、病院へ行くとお医者さんが服の上から聴診器を当てるのでどんな風に聞こえているのか気になっていた。
なぜ心臓の音が気になるかというと、狭心症の発作が起こるからであるが、いまだに発作が起こった時の心音なんか聞いたことがない。お医者さんには不整脈はあるかと聞かれるが、よく分からない。なんとなくいこれは不整脈かと思われるときもあった。そんなわけでぜひとも性能の良い聴診器が欲しかった。
買って帰って「Littmann ClassicⅢ」をNETで調べてみたら、高性能の本物の聴診器の様である。
箱の中を開けるとあまり使ったようにも思えない聴診器が入っていた。
日本語の説明書はこれだけ。冊子になった方は各国語で書かれているが日本語はなかった。
一応読んでみたが、消毒はプロピールアルコールでするようにとあったので念のため消毒だけはしておいた。
正しく聴診器を耳に当てて自分の心臓の音を聞いてみる。・・・ものすごくよく聞こえる。服の上からも聞いてみる。やや弱いものの良く聞こえる。服なんて脱ぐ必要なないのか。しかし、呼吸音はそれほどはっきり聞こえない。それでお医者さんは「大きく息をして」とよく言うのだと分かった。
ちょっと楽しくなって、お腹にも当ててみたらゴニョゴニョ、グルグルという妙な音が聞こえておかしかった。自分の体内の音を聞くというのは不思議なものである。これも私なんだという実感がわいてくる。心臓も肺も胃も腸も何か親しみを込めて語りかけてくるような気がした。これからは大切にしなければと切実に思った。