NETで見ていると、ビスマスの結晶を結構簡単に作っているようなので、私も作ってみようと息子と一緒に材料をそろえて作ることにした。


ビスマスの結晶を作るためにアマゾンで2キロのビスマスチップを買う。ずしっとした重さに感動すら覚える。何しろ、原子番号83で金や鉛よりも重量が大きいのである。


溶けたビスマスの金属が飛び散った時に目を保護する為に必要だというので防護眼鏡を用意。


手袋も皮の厚手の手袋を用意。エプロンはジーンズの厚手のものを使う。この時点で少しビビる。


金属スラグを取り除いたり、ビスマスの結晶を取り分けたりするトング。


ステンレスの丈夫な片手鍋。


お鍋に1キロのビスマスを入れる。


台所のガス器具は高温になると自動的に消えるのでカセットコンロを使う。


加熱して溶かし始める。ビスマスの融点は271度と低いとはいっても、てんぷらを揚げる温度180度に比べると格段に高い。適当な温度計がないのが不安であった。


ビスマスを溶かしたお鍋の表面がこのようになる。ふわっとした不純物のスラグは掬い取って捨てる。この不純物を一緒に混ぜてしまうときれいな結晶はできないらしい。


温度をゆっくり下げると空洞の周りにビスマスが結晶している。


表面を割って中をのぞく。どこにもそれらしいものはない。


もう一度やり直し。お鍋の周りからはがしてもう一度溶かす。


今度は小さいけれど結晶ができている。初めは恐々だったけれど、何回か繰り返していると少し慣れてくる。


それでもNETに出ているようなきれいな結晶はできない。


何か違うと思いつつ、やり続ける。


これでは結晶と言えない。


ちょっとましになってきた。


後で分かったことであるが、溶かす時の温度をもっと上げるべきであったが恐々したので直ぐに火から降ろしてしまった。


冷やす時は、ゆっくり静かにやる事。


やっと要領が分かった時には疲れてしまった。化学の実験は気が短いせいでよく失敗したものである。一緒にやった息子も私に似て気が短い。今回も気が短くもっとゆっくり行うべきだったと後悔している。今日はここまで、あとは次回に回そう。ビスマスチップはもう1キロ買ってある。