業務スーパーの「グレープモラセス」ぶどう100%の糖蜜は、西洋の黒蜜か。
業務スーパーでジャムだと思って買ったら、似て非なるものだった。
シャブシャブのジャムかなとも思ったが、「モラセス」をNETで調べてみる。ウキペディアによると、
「糖蜜(とうみつ)とは、以下に列記されるものをさす。
- 糖分を含んだ液体。シロップ(英語: syrup)。糖蜜。
- 粗糖などの原料から白い砂糖を精製する時に現れる黒い副産物。モラセス(英語: molasses、英語: black treacle)。廃糖蜜。」
グレープモラセスは白ブドウの汁を絞ったものに種と灰を入れて沸騰しないようにゆっくりと煮詰めたものを布で越して瓶詰にしたもの。
普通のグレープジュースは100グラム当たり55キロカロリーである。このグレープモラセスは100グラム当たり276キロカロリーだから約5倍に濃縮されていると考えてもいいのだろう。黒糖を煮詰めた黒蜜に似ているが、黒糖ほど甘くはない。
そのまま食べてみたら、ウッとするような独特の甘さ。黒蜜の様でありやや甘酸っぱいが、ぶどうのさわやかさは全くない。ぶどうジュースを煮詰めるとこうなるのか。慣れない味なのでまだその味わいの良さがぴんと来ない。ヨーグルトに入れてもさほど美味しいとも思えない。やはり日本人は黒蜜に慣れているので、ブドウの糖蜜には少し抵抗感がある。
しかし、不思議はことにパンやクラッカーにはよく合う。要するにヨーロッパの味である。
ホットケーキミックスに入れてパンケーキを焼くと意外においしかった。煮物にも使えるが私としては日本料理にはあまり合わないと思う。洋風料理には合う独特のコクのある甘味料である。ワインに入れると西洋みりんができる。
焼きたてのフランスパンにこのグレープモラセスはうっとりする位よく合う。カモのソテーにオレンジソースがよく合うがきっとそんなもんだろう。
あれこれ試しているうちに1瓶なんてあっという間になくなってしまった。