リサイクルショップで真珠のブレスレットを200円で買った。特に気に入ったわけではないけれど、これはもしかすると本物の淡水真珠かと思ったからである。母から譲り受けた本真珠で実験するわけにはいかないが、これならば許せるかなと思ったのである。



2000年以降、模造真珠の技術が進歩し、模造真珠と本真珠を見分けることが難しいと言われている。今回は不ぞろいのバロック真珠である。バロック真珠の球も手作りでいびつなものを作ってパール箔加工を丁寧に何層にも重ねると重厚なものができるということである。


プラスティック玉の場合は持った感じが軽いと言ことであるが、ガラス玉の場合は模造でも重さでは分からない。ただ買ったものは持った感じからプラスティック玉ではないと確信している。今までいろんなリサイクルショップで掘り出し物を見分けてきた経験もある。


仕事で、色んなパール粉や螺鈿の貝を使ってきたので本物の貝の輝きとパール塗料の区別はつく。買ってきた真珠の光の重厚さは塗装では出せないと感じる。


無水エタノールを綿棒につけて5分間ぐらい擦り回したがほとんど変化はなかった。除光液でも試してみたがつやが少しなくなった程度である。これで模造品の可能性が一つなくなった。


真珠どうしをこする合わせるとザラっとした感触があるので模造である可能性は低いそうである。


糸通しの穴の断面は直径が5ミリ前後ですっぱりあけられていてバリなどもないので、更に、模造品の可能性は減る。


最後は、乱暴だとは思ったが、ネイル用のやすりでこすったり、チタン刃のカッターで表面を削ったが、少し光り具合は減ったがほとんど変化はなかった。

以上の試験からこの真珠のブレスレットは、一応、本物だと考えても良さそうである。

この実験をしていて、模造の美しい真珠のパーツを作ってみたいという気になった。模造なら色も形も自由である。一つ楽しみができた。