上の図は、2019年度民主主義-独裁指標による独裁傾向の世界地図。黄色:君主独裁制、橙色:文民独裁制、赤色:軍事独裁制の3分類が独裁制であり、青・水色・緑は民主制国家である。現在2022年の世界は一体どのようになっているのだろうか。

独裁国家とは、独裁政治を敷いている国を指す言葉である。
独裁政治とは、一個人、少数者または一党派が、絶対的な政治権力を独占している政治体制を指す。

【閲覧注意】現在の独裁国家ランキング!恐怖すぎて日本人の理解を超えている… – Latteのサイトによると、

1位 「エリトリア」(刑務所国家・18歳以上全員無期限の兵役・憲法、選挙無し・政府批判は即死刑・報道の中無)
2位 「北朝鮮」金正恩(あらゆる自由の禁止の階級社会・強制収容所・核保有国・貧富の差)
3位 「トルクメニスタン」サパルムラト・ニヤゾフ大統領(中央アジア南西部・年金廃止・地方の図書館や病院を廃止・報道やNET禁止)
4位 「スーダン」 バシル大統領 (大統領は大量虐殺の罪で指名手配・反政府派200万人以上を虐殺・北アフリカに位置する国家)
5位 「ジンバブエ」ムガベ大統領 (極端な黒人至上主義・南アフリカ共和国の北部・経済制裁を受け国民全員が飢餓状態・平均寿命も約36歳)

以上を参考に現在のロシアを見てみると・・・
・ 18歳から50歳まで徴兵制
・貧富の差が激しい
・体制批判は逮捕
・報道、NET規制
・大統領はジェノサイドを肯定
・軍事大国、核保有国

現在のロシアは独裁国家ベスト5に入ってもおかしくない。


上の図は、独裁国家と民主主義国家を色分けしたものである。色の濃いほど程度が高いことを表す。

世界人口の71%が「独裁に分類される国に住む」という衝撃(西岡省二) – 個人 – Yahoo!ニュースによると、
「人口で見ても、民主主義を享受する割合は2017年の50%を頂点に下落し、2021年では世界人口(78.6億人)のうち、23億人(29%)に下がっている。世界人口の71%に相当する55.6億人が、本当の意味での「投票権」の保障を十分に受けていないということになる。」

「理論的に民主主義国家に分類されることと、有権者が感じる満足度は別物で、これが選挙に対する不信感、民主主義的手法に対する不満につながりかねない。
完成した民主主義体制は存在しない。「民主主義の困難はえてして、新しい民主主義の発想が生まれるきっかけでもあったということだ。言い換えれば、民主主義の危機は民主主義によって克服されてきたのである」(「現代民主主義」山本圭著、中公新書)
強権国家の脅威が深刻化するなかで、自由と民主主義の価値観をいかに広げていくのか、正念場を迎えているように思える。」

現代の独裁者を見てみる。( 六辻 彰二「世界の独裁者 : 現代最凶の20人」参考)
    

  • ロバート・ムガベ—ジンバブエ
  • オマル・アル・バシール—スーダン
  • 金正恩—北朝鮮
  • タン・シュエ—ミャンマー
  • アブドッラー・ビン・アドブルアジーズ—サウジアラビア
  • 習近平—中国
  • アリー・ハメネイ—イラン
  • イサイアス・アフォルキ—エリトリア
  • グルバングルィ・ベルディムハメドフ—トルクメニスタン
  • ムアンマル・アル・カダフィ—リビア
  • イスラム・カリモフ—ウズベキスタン
  • バッシャール・アル・アサド—シリア
  • テオドロ・オビアン・ンゲマ—赤道ギニア
  • アレクサンドル・ルカシェンコ—ベラルーシ
  • メレス・ゼナウィ—エチオピア
  • イドリス・デビー—チャド
  • ムスワティ3世—スワジランド
  • ポール・ビヤ—カメルーン
  • ウゴ・チャベス—ベネズエラ
  • ウラジミール・プーチン—ロシア
  • 最低限民主主義国家でなければ国家として機能しないということである。戦争と民主主義とは両立しえない。軍隊は絶対的な階級制が支配している。
    民主主義国家として平和に暮らしている国へ、軍事国家が侵略戦争を仕掛けてきた場合、民主主義国家グループは軍事独裁国家グループから被害国家を守らなくてはならない。その時に、民主主義国家グループが独裁国家グループに相談するというのは矛盾しているのではないか。

    ウクライナ侵攻を一つの機会ととらえて、国際的な取り決めをゼロからし修正する必要がある。