ロシアは予告もなく、ある日、ウクライナに侵攻してきた。ウクライナは、国を守るために防衛の戦いに終始した。軍事力においては、約10倍の差があり、兵力においても4倍の差がある。ウクライナに勝ち目はなさそうだったし、ロシアも2週間ぐらいでかたが着くという予定だった。しかし、当初の読みは外れ、今では5か月になろうとしている。

その間、何回かは、ウクライナがロシアの軍事施設を攻撃したがすぐに手を引っ込めてしまった。ロシアを本気で怒らせると怖いからか。
一方ロシアも、戦争とは言わず、特殊軍事作戦と称している手前、余り過激なことを避けているようにも見えた。

戦争とは国家間の殺し合いである。ほどほどの殺し合いなんてものがあるのか。それでもお互い約1万5千人の兵士がなくなっている。


NETでの解釈は、核戦争を避けるため、欧米が戦争に加担したくないため、ウクライナにはロシア全土を相手に戦う余裕がないため、ロシアも本格的な戦争経験がないため戦争が拡大するのを避けたいというものであった。


その結果、5か月たった現在、ロシア国内は無償であるのに対し、ウクライナでは街も農村もボロボロで、避難民の数は膨大になっている。ウクライナの被害が見過ごせなくなった時点で欧米も重い腰をあげて戦闘用の武器を貸与し始めた。

この戦いを喧嘩に例えるなら、体力的に圧倒する側が貧弱な相手を一方的に殴りまくっている構図で、殴られている側は防戦するだけで反撃はしないのである。周りではウクライナ頑張れの大合唱。血だらけのよわ弱側に水をあげたり薬をあげたりはするが、殺傷能力のある武器は決して与えようとはしない。周り中から非難されっぱなしのガキ大将は、思い通りに行かないので、何でもありの攻撃を加える。弱っち側は、満身創痍で今にも倒れそうであるが、口だけは達者でルール違反だと周りの応援部隊に喚き散らす。ガキ大将は、せせら笑って取り合わない。

こんな喧嘩を見続けられない。


ウクライナ側では、一時、武器のの弾もなく、疲弊した兵士の逃亡が続いた。国土は荒れる一方で国民はロシアに連れ去られる。思うように欧米は強力な武器を送ってくれない。世界中が戦争疲れを見せている。大統領は見栄もプライドも捨てて、おねだり戦争を続ける。今ロシアにギブアップすればおそらく指導部は戦犯で殺されるだろうし、国土は実質的にはロシアのものになってしまう。


世界一の軍事大国のロシアも、周り中敵だらけで、最新鋭の武器を気前よく使うわけにはいかない。武器の大半は旧ソ連時代の旧式のものである。最新鋭の武器はウクライナのような雑魚の国との争いには使えない。部品がが入ってこないので追加の武器も作れない。兵役につくのを嫌がる若者が激増しているので、囚人を使わざるを得ない現状である。

情報統制もうまくいかない。出来るだけ早く決着を付けたい。核兵器は脅迫だけに使うつもりだったが、・・・
ウクライナがロシア国内を攻撃してくれたら、やりやすい。それまでは迂闊に手出しはできない。

欧州各国も、古い武器の在庫整理だと思ってウクライナへ仏器援助をしてきたが、これ以上ウクライナへ武器を送れば自国の軍事力にかかわってくる。迷いが出てきた。

ロシアとウクライナが強気で続けてきたこの戦争をやめさせる方法はないのか。

BBCニュースの「ウクライナでの戦争の結末は 5つのシナリオ」を読んで、どれでもいいから戦争が終結してこれ以上の犠牲者が出ないことを願う。それと同時に、国連の在り方を変えねばならない。