地方自治体がなぜミニショベルカーを持っているのか「コマツのマイクロショベル」を見て分かった。
車の助手席から前を行く車を見ていると、隣の市の豊中市の表示のあるミニショベルカーを積んだ運搬車が目に付いた。
地方自治体が自前で小型のショベルカーを持つ必要があるのかちょっと不思議に思えた。
一体何に使うのか不思議である。必要な時だけレンタルすればよいのではないか。それとも、市民に貸し出しているのかな。
重量0.6t(600キログラム)だから、NETで調べてみると「機体重量6トン以下またはバケット容量が0.25㎥未満のものが、「ミニ油圧ショベル」と呼ばれています。ミニショベルの用途としては、 道路工事や農作業、狭い現場で使用されます。」とある。
あれこれ調べていると、コマツの電動マイクロショベルカー「PC01E-1」を見つけた。
『「PC01E-1」の小ささはいっそう目を引く。車幅は580mm、全長は2370mmと大型バイク程度で、重量は340kg。「軽トラックの最大積載量(350kg)よりも軽いため、手軽に運ぶことができる』ということである。
PC01E-1はバッテリーで駆動するということ。排出ガスがないため、地球温暖化対策の観点から見ても優れている。
コマツの展示担当の高木さんは「これまでのエンジン車を使われているお客さまは、燃料を補給することや、エンジンのメンテナンス作業が必要でした。バッテリーで動くようになり、家庭用の100Vのコンセントから充電できて、普通の電化製品のような感覚で動かすことができます。」と言う。
バッテリーは交換式でホンダの「Honda Mobile Power Pack e:」を機体の後部に2個搭載。充電の残りが少なくなったバッテリーを交換することで、新たに充電する時間を待つ必要はなく、連続して稼働できる。バッテリーの残量も、操作レバーの手前にあるコントロールパネルに大きく表示されてわかりやすい。
ガーデニング、庭仕事、果樹園や家庭菜園などでの利用を、写真付きで提案している。従来では考えにくかったケースとして、キャンプなどのアウトドアレジャー、屋内外での造形活動も想定しているという。
「小さくても建設機械ですから運転の資格は必要ですが、2日間で計13時間の講習を受ければ、どなたでも運転できます」と高木さん。全国に展開しているコマツの教習所でも資格取得をサポートしている。
このマイクロショベルカーの名前は「ショべライダー」という。小回りが利くので、今まで手作業でやっていたことも手軽に使えるのである。私もこんなショベルカーが欲しくなってきた。父が残した奈良の山林の世話が大変で、もはや私の手には負えなくなってきている。こんなショべライダーがあれば、楽に世話できるのではないか。
ショベルカーというものは、色んな用途があるものである。まして、近頃は大雨であちこちがけ崩れが起こったり、小さな川が決壊したりして、すぐに使えるミニショベルカーがあれば途方自治体にとって何かと便利なのだ。不法投棄された粗大ごみの移動などにも役に立つのだ。中古のミニショベルカーは思いのほかに安い。地方自治体には必要品かもしれないという気がしてきた。