自販機横の二つ目ゴミ箱さんの目にストロー付きカップをねじ込まれて泣いていたよ。
一寸遠くのスーパーへ息子の運転で連れて行ってもらった。
スーパーの玄関先に自販機が置いてあって、その横には例の二つ目ゴミ箱さんが二人空を見上げるようにして立っていた。
赤い方の自販機には50円ドリンクが売っている。この値上げラッシュの最中なのでなんだか嬉しくなって思わず買ってしまった。
飲み終わって缶を捨てようとゴミ箱さんの方へ近づいたら、一方のゴミ箱さんの目にストロー付きのドリンクカップが捨ててあった。
カップが大きすぎてゴミ箱さんの眼の中へ入らないので突っ込んだままになっている。もう一方の目にはお菓子の包み紙が引っかかっていてそれが涙に見える。
二つ目ゴミ箱さんに捨てていいのは、隣の自販機で買ったものだけなのである。それ以外の物を捨てると不法投棄になり軽犯罪となる。
もしゴミ箱さんたちがしゃべることができたなら、きっと注意していたことだろう。
しかし、気の弱そうなゴミ箱さんたちなので、小さい声でぼそぼそいうだけなんだろう。
「自販機で買ったもの以外はだめよ。・・・」「僕の目にそんなもの入れたら…痛いよー。」「自販機ママー、助けてけてー」