ネス湖では、半世紀ぶりのネッシーの大捜査がおこなわれた。未知の怪獣は魅力的なのだろう。

そういう意味ではジュラシックワールドの映画も大ヒットしたと言える。


リサイクルショップで見つけた怪獣が余りによくできているのでほしくなって値札を見たら、何と100円。すぐに籠に放りり込んだ。20センチ弱なのに一体何工程かかっているのだろうかと思わせる型紙の多さに感心してしまった。


この縫いぐるみは、ジュラシックワールド関係の物らしいが検索しても一向に出てこない。


よくよく縫い付けられてある札を見てみたら、「アミューズメント専用景品」と書かれていて「一般に販売されていません」と書かれている。一体何の景品かと、又しても検索してみたら、

『ジュラシック・ワールド』の恐竜たちがキュートなマスコットになってゲームセンターに襲来!!
公開日:2021年3月23日

と書かれていた。要するに、クレーンゲーム景品(プライズ)のセガプライズ・グッズである。


それでも良くできている。結局、この怪獣君の名前も不明。そこで名前を勝手につけることにした。

ネス湖の怪獣はネッシー、それを参考にして、ジュラシックワールドの恐竜だから「ジュラッシー」ということにした。


この子の手足からすると陸上動物である。然るに、ネッシーは恐竜時代に栄えた大型水棲爬虫類である首長竜プレシオサウルスの生き残り、あるいは世代を経て進化した生物とみなされている。しかし、魚類ではなさそうなので呼吸は肺呼吸のようである。さすれば、鯨の様に酸素を吸うために時々水上に頭を出さねばならない。いくら隠れていても定期的に頭を出さねばならない。


そう考えると、ネッシーは、もっと以前に見つかっているはずである。証拠となるような目撃者も写真も少ないことを考えると実在しない可能性の方が高い。


それでも、後ろ姿だけでも、ちらっとでもいいので見せてほしいと切に願うのが人の心情である。

そこで、縫いぐるみのマスコットを買うのである。