池波正太郎の鬼平犯科帳を、古本屋でなんとはなく買って読んでみたら、中毒になって5~6冊ぐらい読んでしまったことがある。何よりも面白かったのが、そこに出てくる江戸時代の料理の数々。文字で読んでも今ひとつピンとこないので、何度も読み返すこともあった。
ところが、同じ古本屋で見つけたのがこの「鬼平が『うまい』と言った江戸の味」。


家にすっ飛んで帰って読み始めた。へえー、ふうーん、というわけで、その後、やたらと和食を作り始めた私。


江戸時代の料理のレパートリーの多さにびっくり。結構、鶏肉なんか食べていたらしい。天ぷらそばもある。
池波正太郎というヒトは、きっと食道楽だったのだろう。それも極め付きの。


本の中で、注目したのが、八杯汁というすまし汁。だし汁6,酒1、醤油1の都合八杯から来た名前だという。すまし汁に清酒を入れるというのに興味が湧いて、作ってみることにした。


トウフは予め湯通しをしておく。


だし汁6。昆布出汁を使う。


醤油1.この場合薄口醤油の方がいい。


お酒は、大吟醸を使用。ほんの少ししか使わないのでこれだけあればかなり保つはず。


酒1。


これらを混ぜて,トウフを入れてひと煮立ちしたら直ぐ火を止める。


試食してみたらこれがなんとも言えずコクが合っておいしい。癖になって、それ以来毎日具を取り替えては作っている。値打ちの一品である。値打ちの一冊である。