三谷一馬の「江戸風俗図絵」等4巻は見飽きることがない。
一番初めに、「江戸商売図絵」を買ったが、絵も文もよく出来ていて面白かったので、他の3冊も買った。
著者は三谷一馬。明治45年に生まれ、東京美術学校日本画家卒業。
江戸風俗画の第一人者。
「江戸職人図聚」
江戸の職人についても説明と図。特に絵図がよくかけていて楽しい。
「足打師」と言って、糸を足引っ掛けて組紐を編む職人で、今ではなくなった技法。
建具師の絵図だけではなく、建具も描かれている。
「江戸庶民風俗図絵」、私的にはこれが一番面白かった。
江戸時代の役者といえば、歌舞伎の役者を思い浮かべるが、この図は「女役者」。
食事の内容や食材まで書かれている。
咽喉口歯科。昔の人は虫歯になったらどうしているのか疑問であった。
「江戸商売図絵」。時代劇を見ているといろんな商売が登場するが、解説まではない。
この本は詳しく解説している。
「菖蒲売」
今も昔も占いは人気があった。
最後になったが、「江戸吉原図聚」。
花魁道中。
子持ち花魁。
ほんの1~2ページづつを紹介したが、知らないことばかりで、読んで見てただひたすら感心することばかり。これだけ描くのはさぞかし大変であっらであろう。
こういう人にこそ、文化勲章を上げてほしい。