
「来年は酉年よ。」
「来年まで、私達生きていられるかしら?」
「酉年だからって、チキン料理が無くなるわけ無いっしょ。」

「クジラやイルカを人間たちは常食としない理由は何か。それは奴らが知的生命体であるということに由来しているのである。」
「絶滅危惧種もダメなんでしょ?」
「我々チキン達は、絶滅危惧種でも知的生命体でもない。ほとんどオートメーションで、卵から鶏肉迄休みなく作られるシステムが完成しているのだから、我々チキン族の命なんてこの羽根よりかるい。人間様の餌としてのみ存在していると言っても過言ではない。」
「でも僕達、とても賢いしいい子だよ。」
「わたし、餌じゃないわ。人間のエサ以外の生き方はないの?」
「ウーム・・・・・・」

「反乱を起こせ!」
「どうしてよ?」
「諦めるな!」
「どうすればいいのよ?」
「ストライキをやるのだ!
まず、太らないこと。スリムになれ!
次に、人間の言葉をまねろ!知性があるということを教えてやれ!
そして、産んだ卵は足で割ってしまえ。少なく産んで賢く育てるのだ。
最期に、殺される寸前にはこの世で最も悲しい鳴き声を声の続く限り叫ぶのだ!!」
「わかったよ。やるよ!」
「このまま何もしないで食べられるのはいや!スリムなチキンになるわ。」
「世界中にこの運動を広げるのだ。続けチキン達!」
「ケコケコ もうケッコウ!餌になるのはもうケッコウ!」