何とか円を描くことが出来た人のために、円を応用してマンガらしきものを描くことにする。
兎に角、絵を描けない人のためになんとかしようというのが私の目的であるので、ある程度描ける人は見てはいけないよ。


前回書き忘れたけれど、円や線の練習をする時は紙面に手を軽く触れる程度にすること。できれば紙面に手を接触させないのが望ましい。それからケシゴムは使わないこと。トレースもしないこと。何しろ訓練なのだから。一度目は見て描く。2度めは記憶だけで描くようにするのが上達のコツ。歌なんか歌いながらやるのも良い。

横長の円の下に縦長の円を描く。少し重なるように描くように。


次は腕を描く。首の付根より少し下に腕を描くように。コレも楕円なので描けるはず。ゆっくり丁寧に描くこと。手が走ると悪い癖が出る。


足も楕円で描く。


目も描く。表情を出すために左右の目の大きさを変えること。ここまでなら人か亀かまだわからない。


鼻は小さな円で、口はちょっと曲がった楕円で描く。少しは人らしくなってきたかな?


耳も付ける。


腕の先に手をつける。


目玉を入れる。目玉の位置をちょっとずらすと動きが出てくる。


髪の毛を付け加える。もう亀には見えないと思う。


上半身と下半身の境を描くと服を着ている感じが出る。只、コレでは上半身が裸のようにも見える。


顔の下に服の襟を描く。


ボタンも付ける。小さいマルマルマル。


タテタテヨコで、足には靴を描く。


眉毛も描く。この眉毛の傾きや太さで表情がガラッと変わるので色々バージョンをやってみること。絶対に楽しい。


どこが変わったかお気づきかな。口の中に舌を描いた。口の中を描くことで奥行きが出る。


最後に親指を加える。もうどこから見ても亀には見えない。一応人である。

一度目は見ながら描いてみる。二度目は見ないで描くこと。少しはやれそうかな。

こんなものを描いていてどうなるのかと不安かもしれないが、もう少しの辛抱である。書店に売っているマンガの描き方の本の前までは何とかたどり着けるように私も頑張るから。


次回は女の子を描いてみよう。

このプロジェクトには実験台になってもらっている人がいるので絵を描けないとはどういうことなのか切実に伝わる。彼の描いた絵をアップしたいのだけれどなかなか承知してもらえない。しかし、私は諦めない。彼の絵を見れが勇気を持ってやろうという希望が湧くと思う。少しずつ上達しているのがわかる。