告訴と被害届とは全く違う。被害届はこれこれの被害にあったと警察に届け出ることで、余程のことがない限り捜査まではしない。告訴は犯罪性の事実があると申告して訴追請求をするものである。


告訴状を受け取ってもらうと、警察に捜査してもらえ、その結果、刑事事件として認められれば起訴してもらうことができる。
窃盗や暴力沙汰の現行犯のように何処から見ても犯罪性を認められるものはすぐ起訴されるが、証明が困難な事件の場合は警察は告訴状を受け取ろうとはしない。
告訴状を弁護士に書いてもらって同行してもらっても、警察は事件性が認められないと言って受け取るのを拒む場合がほとんどである。特に被害がお金や物だけの場合は民事でやれと言って玄関払いされる。詐欺のような事件はなおさらである。まあ、告訴状を持ってきた事件全てを警察が捜査していたらいくら時間があっても足りないのは事実である。


告訴状は警察以外でも持っていくところがある。検察庁へ持っていくことも出来るが、「受理のハードルは低い」代わりに「ほとんど起訴されない」。一方、警察への告訴は大変だが起訴率は高い。正式に起訴されると有罪率は99%言うから、起訴にまで持ち込むことは非常に難しいのである。


告訴は一度経験があるがものすごく大変である。やっと受け取ってもらっても不起訴になることもある。。不起訴には3種類あって、嫌疑なしと嫌疑不十分と起訴猶予がある。裁判になって検事が恥をかくのは困るから確証がなければ起訴しない。実際私は検事からそう言われた。おそらく今回も起訴されないような気がする。悪質な業者は逃げ延び、新たな犠牲者がまた出るのだろうか。無力感に襲われる。

困った時の神頼みでゴミ箱さんたちですら祈っているように見えるのであった。