負けることを目的として民事訴訟を起こすとは?
警察がドタキャンしてして時間ばかりが過ぎているうちに、日新プランニングがGIGAZINE編集長に対して民事訴訟を起こしてきた。その内容の貧弱な根拠に弁護士も開いた口が塞がらないほど。一体、日新プランニングは何を考えているのかわからなかったが、私のたてた推理に皆さん納得してくれたようでうれしい。ただ問題は、このブログを地主側が読んでくれているかということである。
日新プランニングの民事訴訟の目的は、自分たちは地主の被害者であることの証明で、訴追されるのは地主だけというストーリーを描いているようである。もし、地主の提示した契約書や次から次へと変わる証言内容が虚偽であることが明らかになれば、日新プランニングは地主の被害者だということになり、改めて民事訴訟で地主を訴えることができる。兎に角、お金儲けのためならば違法も問わない集団であるから、地主から土地を買ったお金を取り戻し、土地も返さないという第2のストーリーを描いているのかもしれない。どの用すればこんな都合の良い結果になるのかは今のところいくら考えても思い付かない。
地主の立場にたてば、80歳を超えて病気になり身辺整理をしようと思い、以前から売りかねていた土地がなんとかならないものかと思っていた。しかし、180坪の広い土地の真ん中に邪魔な家がある。その家を遺贈で引き継いだ孫(GIAZINE編集長)は、その土地と家に関しての事実をよく知らないようであると地主は思う。何しろ、書類や契約書のたぐいは何一つ地主は書かなかったのだから。近所でも領収書のたぐいは書かないというので有名な女地主である。あの建物の所有者にはお金ももらったし、約束も交わしているから、今更地代をよこせとは言いにくい。かといって、こちらからやぶ蛇なことは言い出したくない。あれこれ悩んでいるところへ、仲介屋のパワーエステイトが話を持ちかけてくる。何しろ相手は海千山千のプロである。問題のある底地を見つけて仲介するのである。仲介手数料は売主と買主から5%ずつで10%になる。元手はいらないから丸儲けである。その代わり、法律のグレーゾーンをうまく泳ぎ抜けるだけの知識と悪知恵が必要である。担当者は部長の名刺を渡し、見かけも紳士然として言葉使いも丁寧である。もともと一部上場会社の不動産部門に勤めていたのをヘッドハンティングされた御仁である。地主にしてみれば渡りに船である。欲の皮の突っ張った地主は、こうあれば良いのにという屁理屈を並べ立ててあの建物は自分のものだと仲介屋に説明する。仲介屋はプロであるからもちろん色々調べる。地主のいうことにはなんの根拠もないのをよく理解した上で、な~んにも知らなかったことにして地主の言い分を信じるふりをして話を進める。もちろん家を予告も話し合いもなく壊せば問題は起こってくる。その時は、建物の所有者とは穏便に話し合いをしてことを収め、一方、地主の話を信じて我々は被害を被ったとして地代を更に値切る。これは仲介屋と地上げ屋にとって初めから分かりきったストーリーである。しかし、この時点でも地主はまだ気が付かない。
ところが、事態は思いがけない展開を見せる。何と、建物の所有者には無断で建物を取り壊して滅失登記をやろうと思い解体屋を手配し、ショベルカーで半分ぐらい解体している最中に運悪く建物の所有者一家が車に乗ってやってきて取り壊しを止め警察を呼んだのである。そ後の展開もすべてが予想外のことばかりで、特に建物の所有者がNETニュースをやっているGIGAZINEの編集長であったことである。このニュースは不動産業界を駆け巡ったのである。融資企業にも知れてしまったことも痛手であった。更に思いもかけない事態が起こる。いつもは民事で済ませられてきたことが、GIGAZINE編集長はこれは刑事事件だと言って弁護士を雇って告訴したことであった。
日新プランニングとしては、なんとか民事で済ましたい。自分の方から訴えを起こすというのは何か場違いな気はするが、なんとしても「我々は、地主の被害者だ。加害者は地主である。」という元のストーリーに戻すしか方法はない。挙げ句の果てに、高い弁護士を雇って民事訴訟に踏み切ったのである。日新プランニングとしては何かの間違いで起訴されれば一巻の終わりであるし、たとえ起訴されなくても悪質な地上げ屋の落款が押されてしまえば今後の融資にも響く。何としても、悪質な地主に引っかかってしまった可愛そうな不動産屋を演じなければ将来に影響する。
このストーリーが成功するためには、地主が日新の「地主が全て悪い」というストーリーにいつまでも気づかないという点にある。それ故、地主が日新プランニングに万全の信頼を寄せ続けるというストーリーも必要である。欲の皮の突っ張った嘘つき同士の結束というものはそんなに強いものであろうか。まして一方は加害者で一方が被害者だという結果に結びつく場合なら尚更無理っぽい。絶対、地主と地上げ屋はどこかの時点で反目するはずである。きっとこの民事事件の真っ最中にそれが起こるのではないかと思う。どうだろうか。
あまり民事事件のことについて書くのは避けたいのでこの辺で止める事にする。