新型コロナウイルスのワクチンの値段っていくらぐらいするのか気になってくるので調べてみた。

【新型コロナワクチン、費用対効果を検証する】2021/02/17・九州大学教授 馬場園明氏の記事が一番参考になった。
新型コロナワクチン、費用対効果を検証する | 公益社団法人 日本経済研究センター:Japan Center for Economic Research


画像がぼやけてよく分からないので要約すると・・・
「日本政府がワクチン供給で合意しているファイザー、モデルナ、アストラゼネカの3つのワクチンを比較すると、ファイザー、モデルナ、アストラゼネカはいずれもワクチン価格を公表していないが、英フィナンシャル・タイムズの報道によれば、ファイザーはワクチン2回分で39ドル、モデルナは50~60ドル、アストラゼネカは8ドル。」ということである。参考までにいうと、インフルエンザのワクチンは40ドルである。
(費用はワクチンの購入費用、輸送費用、維持費用、接種費用などだが、現時点で明らかなのはワクチンの購入費用のみ)

因みに、ファイザー社のワクチン開発費には10億ドルぐらいかかるらしいが、地域にもよるがワクチンの粗利(開発費は含まれない)は60~80パーセントだということである。

 

ベルギー紙ラーツテ・ニュース(電子版)によると17日、欧州連合(EU)欧州委員会が加盟国を代表して製薬各社と事前購入契約を結んだ新型コロナウイルスワクチンの価格が、ベルギーの閣外相がツイッターにうっかり投稿したことで「暴露」されたということである。同紙が保存したツイッターの画像によると、1回分の価格は、英アストラゼネカが1.78ユーロ(約225円)と最安。米モデルナが18ドル(約1860円)と最も高かった。米ファイザーのワクチンは12ユーロ(約1520円)であった。

ワクチンには決まった定価というものがあってそれを公開しているわけではない。国にや地域によってまちまちなのである。

しかし、ワクチンの選択を価格のみで決定するわけにはいかない。その効果(感染予防、発症予防、重症化予防)をも考えなければならない。ただ、その効果はそれぞれのメーカーが行った実験結果であり自己申告なので、後は信じるかどうかの問題である。

ワクチン市場は売り手市場なのである。買う方がああだこうだと注文を付ける立場ではないようである。それ故、今やワクチンは国の外交手段の一つとなっているといえる。ワクチン獲得合戦の様相は「ワクチンナショナリズム」と言われるように国際協調よりも国益を優先させる姿勢ばかりが際立っている。我が国は、このワクチン獲得合戦に出遅れたのであろう。

こう考えると日本は、お金もないし、外交手腕もいまいちで先進国中で最下位のワクチン接種国となっているのもうなづける。国民の命がかかっているのだから、もっと必死になってもらわなくては。情けないことである。