緊急事態宣言下、感染者が急増しつつある東京のげ輪目指して、世界200カ国以上から25日までに来日した海外選手・関係者は計約2万2千人におよび、およそ2週間にわたって滞在する。このうち空港検疫を含む計132人の感染が確認された。

・日本で未確認の変異株の中で、流入が特に危険視されているのが「ラムダ株」で、北米や欧州も含め29カ国・地域に感染が広がっている。世界保健機関(WHO)はラムダ株を「注目すべき変異株」(VOI)に指定。日本で置き換わりが進むインド由来の変異株(デルタ株)に匹敵する感染力を持つ可能性も指摘される。

・米国由来の「イオタ株」も、WHOがVOIに指定。国立感染症研究所によると、日本でも空港検疫で5件確認されている。

・三重県で6月に確認されたのは、インド由来の「カッパ株」。

・デルタ株に新たな変異が加わった「デルタ・プラス」も国内で30件以上確認されている。

これらの変異株が東京五輪を起点として、各国に拡散する可能性もあるし、国内に感染拡大する可能性もある。


一方国内での状況はというと、ワクチン接種が思うように進まず、個別接種や2回目の接種も遅滞し始めている上に、感染者が急増し、歯止めがかからない。東京で感染爆発が起こればこの夏休みには地方へと飛び火する。この感染経路に五輪からの変異ウイルスが移動しない保証はない。

五輪の関係者は、チームをサポートする人たちだけでなく、各国のVIPやメディア関係者などさまざまな人たちが含まれる。行動の制限に法的強制力があるわけではなく、コンビニなどへは15分以内なら構わないとされる。又、プレーブック(第2版)では入国後2週間たてば公共交通機関も使ってもよく、国内で一般の人と接触する可能性も否定できない。


もっと恐れることは選手間での性交による感染である。五輪の常識となっているこのフリーセックスのお祭りによって色んな変異ウイルスがミックスされ新たな強力な変異ウイルスが発生し、それが世界中に拡散されることである。新型コロナウイルスにしてみれば、これは又と無い機会でありワクチンを乗り越えて人類を制圧できるかもしれない唯一のチャンスでもある。東京五輪はこの恐ろしいチャンスをウイルスに与えることとなった。

これらの危険性を軽く見積もった五輪関係者たちは、人類に対して責任なんてとる覚悟も予定もないように見受けられる。五輪開催の向こうの天秤皿に乗っているのは人の命なのである。

人の上に立つ人間は、最悪の事態を覚悟して事を進めるべきである。一般ピープルは日々の生活に忙殺されているので、リーダーを選んでその役目を委託しているのである。

非常事態の火の粉が降った時、安全地帯に真っ先に避難するのは誰かなと想像してみる。