新型コロナウイルスは、次から次へと変異するので何が何やら分からなくなる。


とにかく、症状は軽いが、感染力の強いオミクロン株が出てきてから、これが主流となってきたが、従来のワクチンはあまり効かなくなってきた。ただ重症化は防ぐ事はできるらしい。これが、オミクロン株の「BA・1」である。南アフリカで発見された新型コロナウイルスの変異株で感染力が高いので大騒ぎになった。感染力はデルタ株の2~5倍と考えられている。


ところが、オミクロンの「BA・1」よりさらに感染力の高い「BA・2」という変異株が登場した。感染力は「BA・1」の1.5~2倍と言われている。


オミクロン株の「BA・1」と「BA・2」が合わさったタイプの変異株「「XE」がイギリスで発見され、日本でも厚生労働省によると、感染が確認されたのは2022年3月26日でアメリカから成田空港に到着した30代の女性において見つかっている。感染力がさらに12.6倍高いということである。症状ももう少し高く出るらしいが、まだはっきりしたことは分かっていない。


オミクロンが登場する前に世界的に流行っていたのが去年夏の「第5波」で広がったデルタ株で、重症化すると肺炎を起こし死亡する場合もあった。その感染力は従来株の2倍、季節性インフルエンザの3倍といわれている。このデルタ株とオミクロン株が組み合わさってできた変異株もみつかっていて、デルタクロンとも呼ばれていた。最初はその存在自体を疑わしいと思われていた。


デルタ株と、オミクロン株のうち「BA.1」というタイプが組み合わさってできたタイプ「XD」という変異株が発見されたが、最初に検出されたのは2021年12月13日で、2022年3月22日の時点でフランスで40件、デンマークで8件、ベルギーで1件、報告されている。WHOは「VUM」=監視下の変異株に位置づけているが、感染の広がりは限定的だとしている。


スパイクたんぱく質を含めた大部分が「BA.1」で、一部がデルタ株となっている変異株「XF」というタイプも見つかっている。イギリスの保健当局は、2022年1月7日以降、イギリスで39件見つかっているものの2月14日以降報告はなく、感染の広がりは見られていない。

同じ人が同時に2つの株に感染した場合、いわゆる組みかえ体と言われるもので、感染した株の中で起こり得る。ただ現在では、「BA・2」のオミクロン変異株が主流で、国立感染症研究所は5月の第1週には国内の93%がこのウイルスに置き換わるとする推定している。更に、6月の第1週には100%置き換わると推定している。

このように見てくると、第4回目のワクチンはオミクロンのワクチンにしてほしい。