抗ガン治療を8クールも受けた結果、それ以降慢性の便秘体質になってしまい挙句の果てに痔の手術をし、挙句の果てにその手術が素人手術だったために失敗して余計にひどくなって専門医を探して再手術となった。そこで、何よりも大切なのが便秘しないことだと言われ、現在、頭の中は便秘のことで一杯になり脳内便秘を起こしている。そこで、頭の中だけでもすっきりするために、便秘について整理してみた。

●機能性便秘
【排便回数減少型】(大腸の動きが鈍って便の輸送が滞ったり、便の量が減って大腸に便が過剰にたまる便秘)
主な要因は
1・肉中心で野菜が不足するなど食生活の乱れ、
2・過度なダイエットによる食事制限、
3・ストレスによる大腸のけいれん
4・向精神薬や抗コリン薬といった薬剤の副作用。

【排便困難型】(大腸は問題なく動いているのに、便を排出する機能が落ちて直腸に便がたまる便秘)
主な要因は
1・運動不足や加齢などによる腹圧の低下(腹筋の体操)
2・便意を我慢することで直腸が鈍感になること、硬便になること。
3・残った残便は早めに出し切る事。

●器質性便秘(疾患により消化器官が変形し、物理的に便の通過が困難になるために起こる便秘)
原因となる主な疾患は、
1・直腸が肛門から脱出する直腸脱、
2・直腸が内側に織り込まれて肛門に入り込む直腸重積、
3・直腸が膣側に脱出する女性特有の直腸瘤
4・がんや腹腔内腫瘍などの腫瘍性疾患、
5・消化管内のいたるところに炎症が起こるクローン病
6・血流障害による虚血性大腸炎
7・過去に受けた手術の影響
8・がんによる組織変化などが原因で起きる腸閉塞

・手術
直腸瘤や直腸脱、直腸重積といった疾患の場合、まずは緩下剤を内服して様子をみる。それでも病状が改善されない場合には、直腸を手術することになる。


・便秘改善の注意
1・一般的に、市販の野菜ジュースは食物繊維が取り除かれている商品が多い。食物繊維の不足は便秘の要因の1つとなるため、野菜ジュースのみ摂取しても便秘を改善するのは難しい。
2・脂質に含まれている脂肪酸は大腸を刺激するため、排便をスムーズにする効果に期待ができる。
3・オリゴ糖は整腸作用に期待ができる栄養素で、腸内の善玉菌を増やす効果がある。
4・便秘の改善効果に期待ができる飲み物
(ルイボスティー・マテ茶・ハト麦茶・ローズヒップティー・牛乳・青汁)
5・起床後にすぐ水分補給をすると便秘改善効果に期待ができるので、目覚めの水分補給を習慣化

【「腸内フローラの多様性」は、健康の基本である。】
・仲間同士の付き合いが、健康によいとされる腸内フローラの多様化を促す。
・身の回りの抗菌剤や殺菌剤が腸内フローラのバランスを乱し、清潔すぎる屋内で繁殖した偏ったマイクロバイオームが健康に悪影響を及ぼす。
(健康的な生活習慣が人を健康にするのか、それとも元々の腸内フローラが人の健康状態を決めるのか、その因果関係はいまだに不明)

簡単にまとめてみたが、結局のところ、腸内フローラがすべての根源にあるということが分かる。
この腸内フローラと酪酸菌についてもう少し調べてまとめてみたい。