一筆龍を描く用紙は、インクジェットプリンター用紙の高光沢の写真用紙が最適であった。

一筆龍を描く紙をあれこれ試してみたが、一番龍らしい鱗を描くことができるのは、インクジェットプリンター用紙で、高光沢の写真用紙「印画紙原紙」である。
毎日一筆龍を描いているわけではないので、それほど手がなかなかなじめないが、この紙だと描こうと思った時にまあまあ思いどうりに描くことができるのが不思議である。
人によって紙との相性というものがあるのかもしれない。

墨は、出来るだけ粒子の細かいものほど描きやすい。筆は、腰のしっかりしたもので、毛は硬いものの方が良い。


私が使っているジェットプリンター写真用紙はコクヨのものであるが、他社のものすべてを試すつもりはないが、きっと似たり寄ったりではないかと思う。

普通の用紙に比べて価格が高いのが、頭痛の種である。


龍であるはずの鱗の感じがなぜか蛇の感じになってしまうことがあるが、この印画紙を使うと尖った鱗の感じがうまく出せる。


私の思い描く龍は鯉が滝登りをして空へ舞い上がっていく姿が龍なのだという立場に立っている。魚が滝登りをすると、鱗は傷つきボロボロになるという。又、龍の背中には硬い背びれがあるという。「龍の逆鱗」という言葉もあるように龍の鱗は荒く硬いのである。ヌメっとした蛇の鱗とはかなり違うはずである。雷が轟き渡り荒れ狂う水の流れを逆走するのが、龍である。

印画紙にゆっくり描くと吸い付くように筆が紙に絡みつく感じがする。その感じがするときにギザギザができて龍の鱗になる。紙の中から龍が湧き上がってくるような感じである。これが大げさかどうかは試してみればわかるはずである。