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「きびだんご」のお土産を頂いた。これはかの有名な岡山名物の広栄堂の「きびだんご」である。

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原材料名を見ると、多い順序に書いてあるはずなので、砂糖類を除くと「もち粉、きび粉、きな粉」の順である。私はてっきり「きびだんご」は、黍(きび)の粉で出来ている物だと思い込んでいた。で、ネット検索。

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新幹線の駅やデパートでよく見かけるこの「きびだんご」は、岡山、即ち、吉備の国の名物、「吉備団子」という意味で、黍(きび)の粉を主体にして作られた「黍団子」ではないと言うことが検索の結果分かった。岡山名物のお土産として美味しい和菓子として発案された団子である。この写真にあるパッケイジのデザインは、童話作家の五味太郎氏によるもので、桃太郎伝説に関連付けてあるアイデア商品であるらしい。

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箱入りになっているが、元は串刺しであったらしい。日持ちが良く、舌さわりも良くした結果が、求肥(ぎゅうひ)と言われるもち粉でつくった今日見られる「きびだんご」である。黍の粉を、アクセント付け程度に入れてある。

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岡山出身の内田百閒も、夏目漱石へのお土産にこの串に刺さない「吉備団子」を持って行ったら、後日の手紙で、「四角いきびだんごは、初めて・・・」と言うような返事を貰っている。博学の漱石ですら勘違いをしたのだから、まあ、仕方ないということにしよう。