昼頃、建築損壊現場へ行ってみるとチャリダさんが慌ててでてきた。朝、男性が3人やって来て明日朝から解体作業を再開するということです。名前も会社名も言わず去っていったということである。


昨日から用意していた立入禁止グッズを使って早速結界を作ることにした。この方法は、ギガジン読者からの投稿であった。


建物ギリギリに建物への立入禁止テープとロープを張り巡らす。この結界ロープを夜中にまた取りに来るのか。


ロープ張りを手伝ったが大変だった。今日は4月1日ということで、ギガジンは大忙しの真っ最中を狙ってきたのか。バトンタッチした仲介業者N社は前回のP社に比べて行動が早くかつ物言いも紳士的ではない。ギガジンの編集長はその知らせを聞いて警察に連絡したが見回りすら拒否された。警察の担当者は上の方から前例のないこんな面倒な事案に関わるなと言われたのだと思う。しかし、今回とよく似た事件は山ほどあったに違いない。それを検察から返されるか文句を言われるのが続いたのかも知れない。また、空家条例のじゃまになるようなことは避けるのかな。まあ、兎にも角にも、日本の法律は民衆のために作られた法律ではない。昔々から一貫してお上がお上のために作った法律である。民主主義の仮面をかぶった現代はなお始末が悪い。日本は全くの縦社会である。自由平等なんて言うものは幻想である。日本は自由平等な社会であると思っている人は、ピラミッド構造の上の方に位置している自覚のない人なのだろう。


ことの重大さを考えて怒こったチャリダさんは、現場へ泊まり込むと言い出した。そこでチャリダさんの表札を作る。後でやって来た編集長も現場で仕事すると言い出す始末。もう警察なんて当てにできないと腹をくくったのか。
きっとこのようにしていろんな事件は起こるのだなあと思う。チャリダさんと編集長がけがをするのを警察は待っているのかと思うと悲しい。


簡易テントも張ってチャリダさんはいすわるつもりらしい。
ところがである、四面楚歌の中で一人のお助けマンがやって来た。なんとギガジンファンの人であった。これ又、チャリにまたがって南大阪から駆けつけてきたのである。
名前はOさんである。チャリダさんと一緒に編集長を身を挺して守るという。泣かせるではないか。明日は月曜日である。皆さん、仕事のはず。でも、もっとだれか助けてやってほしい。こんなことは一生に一度のことである。
周りで見ているだけでもいい。向かいの旧社屋に待機場所も作った。今年のオフ会は旧社屋でやるはず。


ちょうど今は選挙の時期、とうに大阪は大荒れに荒れている。現場の前を選挙カーが何台も通っていく。そこで車を止めて各政党の反応を見ようと思った。どこか助けてくれるかも知れない。


GIGAZINEの記事を読んで知っていたのは維新の会のみ。維新は警察に文句を言ってくれるという。後は、共産党が詳しい人をよこして相談に乗ってくれたが、ほかは選挙優先でなしのつぶて。なるほど。フムフム。


みんなで買い出しや、準備をする。今後は、旧社屋での仕事が続くという。旧社屋の中で斜め向かいの現場を見張りながら仕事しているのが編集長。


あまりにあれこれ忙しくしていたので写真をとるのを忘れていて夜になって慌てて撮る。今夜は徹夜だという。私めは体力的に無理っぽいので失礼して自宅に戻り父の位牌の前でお祈りすることにする。