30分近くも遮断器が開かないので仕事に遅れると思って、のこぎりで遮断器を切った人が器物損壊容疑で逮捕されたニュースを4月13日の夜に見た。
NET上には顔も名前も動画もさらされ、まだ、裁判で有罪と決まったわけでもないのに犯人と決めつけられている。テレビでは目撃者の証言の様子も放映されていた。


ならば、GIGAZINE編集長の建物を損壊した人たちはどうなるのか。事件の動画、写真、目撃者も居るのになぜ逮捕しないのか。


西淀川署の言うのには、故意性(わざとやった)の証明がないからだという。旧社屋に止まっていたSさんがカンカンになって警察に訴えても全く取り合わなかった。防犯カメラに写った画像も調べようともしない。
それも、3回もやっている。建物を壊すのは、衝動的にノコギリで開かずの踏切棒を切るのとは違う。解体屋さんの手配は大変である。2回目の時には、解体しようとしている建物はGIGAZINEの編集長の所有物だと説明をされたはずの日新プランニングは少なくとも3回目の建物破壊は故意に違法なことをしていると自覚はあったはずである。日新は、最初は知らなかったことにしても、2回目はそういう言い訳も通用しないはずである。この理屈は小学生にも分かる。その建物が他人のものだと知っていて前もって解体屋さんを手配して破壊した所、目撃者も写真もあっても、逮捕もされないとすれば、地上げ屋はこの世はやり放題だとバラ色の未来に胸を弾ませていることだろう。


もし、開かずの踏切棒を切った人が無罪放免になれば、これからは踏切帽を切っても罪に問われないと人は思うであろう。同じことが、今回の地上げ事件についても言える。今までに例を見ない地上げの方法に違法性がないというのなら、これからの日本は法治国家ではなくなる。目撃者の証言は何の証拠性もなく画像も証拠にならないとしたら、ほとんどの事件は無罪ではないのか。犯罪において本人の自白だけになるということになる。


なるほど。日本の警察のやり方が分かってきた。【主観】に基づいて犯人と思しき人を逮捕して留置場にほりこみ、弁護士の立会いもないので長時間に渡って自白を迫るのである。この【主観】というところが一般市民の我々にはよくわからない。警察に「警察を敵に回さないほうがいい。」と言われたが、確かにそうである。

カルロス・ゴーン氏の逮捕だって、すごいことだと思う。世界中から避難されても東京の警視庁は取り調べのために逮捕拘留するのだ。東京の警視庁と大阪府警とは違った法律で運営されているのか。


別荘なんかは長期間空き家になることがある。次来てみたら、家がなくなっていて滅失登記されていたなんてこともこれからはあるかもしれない。家付きの土地を買うより更地の方をデベロッパーは喜んで買う。地上げなんて手間のかかることをする必要がなければ、仲介業者は濡れ手に粟で利潤を上げることができる。脱サラするならまずパワーショベルカーの運転免許を取ることである。将来有望な業種である。