初めて見る珍しい土地の売買契約書に唖然とした。


何しろ何千万円の土地売買契約書であるから割り印や捨印、自筆署名捺印ぐらいはあるものと思っていた。契約なんかは両者が納得していれば口約束でもいいということであるが、後々、揉め事が出てきた場合のために書式にして署名捺印したものを2部作り、お互い同士保管するのが普通である。

この契約書で揉めたときは一体どうなるのか。


一枚ずつになった契約書の場合は、普通割り印をして改ざんを防ぐ。然るにこの契約書には割り印がない。別に違法ではないが。

ただ、白紙の真ん中に印紙を貼って印鑑を押してあるのは初めて見た。NETで検索するがこんなも例はない。たまたま、土地の測量屋さんが来ていたのでこの白紙に印紙を貼ったものを見せたところ、「これ何ですか。意味ないですやん。」と言って呆れていた。じーっと見ていて、更にいうには「これ白紙委任状みたいなもんですわ。悪用する気になったら色々に使えるのと違いますか?」と言って険しい顔をして契約書の画像を睨んでいた。

日曜日には、弁護士と合うので訊いてみよう。

この契約書、警察に提出したらしい。警察は一体何と言ったのか知りたいものである。

契約書を作ったのはお金を払う方の買い主なのである。この契約書でどのようにすれば買い主はお金を取り戻して土地を返さなくて済むのであろうか。あの白紙の印紙だけを貼った紙に但し書きをどのように書けばいいのかな。見当はつくが、警察に提出してしまっているからもう無理だろう。書き加えたりすれば、私文書偽造になるのではないか。

弁護士さんは何ていうのか興味津々。