ネイルアートと箔
扇の整理をしていたら、大昔のネールアートのチップが出てきた。25年ぐらい前、ネイルアートが、アメリカから日本へ上陸してきた。即ち、日本に於ける第一次ネイルアートの時代で、「ネイルアート」って何?という時代でもあった。箔を扱うと、どうしても手に箔が付いてしまうので、爪で作業するようになり、爪をのばす結果となった。爪を伸ばすと、折れる。折れた爪をケアーする必要性に迫られた。新聞の広告にネイルの教室の案内を見つけ心斎橋の教室に行ったところ、生徒は私一人で講師が3人という状態ではあったが、そのまま受講してネイリストの修了証書を貰った。爪に着いた箔がきれいだったのでアートをして遊んでみた。個展の時期と重なっていたので、個展会場へネイルアートを施した作品を一緒に展示したところ、テレビで放映されて、それから約一年余りの間、ネイルアートに振り回されたという経緯がある。懐かしい思い出でもある。その時、アメリカのロスアンジェルスからやって来たネイルの会社の依頼でネイルアートのデザインをしたが、見本のネイルチップを桐箱にアレンジしてレイアウトして送った。この時の一つが手元に残ったのであるが、扇を整理していたら出てきたのである。きっと未だあると思うのだが、どこにあるのか解らない。
これは、赤いベースに緑の箔を四角に切って貼り、クリアーのトップコートの中に金色のグリッターを混ぜて塗布したものである。ネイルと揃えのブローチを一緒に作って飾ったものである。実用ではなかったので、10本ではなく、5本しかない。東京のネイルサロンからの注文で10本揃いのネイルアートもかなりした覚えがある。今思い返してみると、かなりの寄り道をしてしまったものだと思う。私の悪い癖で、何にでも興味を持ってしまう。時間がいくらあっても足りないのはそのせか。