079-3ー映
私の夢は、オールカラーである。時には、現実以上に美しいカラーの夢を見て、目覚めてからもその美しさに圧倒されて、ボーッとしていることがある。そしてそのイメージは、何時までも夢の記憶として残る。この絵も、夢の記憶を元に描いたものである。

078-1-山の端

020-1ー須磨
これらの絵も、夢の中の映像である。実際に、何処かで見た記憶の断片が夢となって現れるのだろうが、元の記憶は全くない。しかし、少し前に、何時も夢に出てくる風景が、今では様変わりしてしまった幼い頃の堤防の景色だと言うことを発見したことがある。たまたま実家の近くの写真屋さんに寄ったところ、店の壁に貼ってあったモノクロ写真の一枚に私の夢と全く同一の風景が写っていて驚いたことがある。私の夢のほうは、勿論、カラーであったが。幼い頃の強烈な映像記憶が、鮮明な夢となって現れ多場合、元の実際の映像記憶を確認することは難しい。夢を直ぐに忘れる人も居るが、私の場合、夢の世界は現実世界と平行に存在するほどのウエイトを持っている。時には、夢の世界が現実世界を乗っ取りそうになることもある。近頃はそういうことも少なくなったように思う。

私の作品には、夢からのイメージをとったものが多い。人の記憶には、文字記憶と映像記憶があるように思う。この2つのバランスが上手くとれていると良いが、私のように映像の方にウエイトが偏っていると、言語としての記憶が希薄になり、物の名前を覚えることが非常に困難になる。ペイパーテストの度に、他の人の何倍もの努力をしなければならなかった。しかし、絵描きになった今となっては、すぐれた映像記憶に感謝している。有難いことである。この能力を更に磨きを掛けるために色々な工夫をした。今日はここまで。続きは明日。