倉庫が満杯で身動きが出来ない
箔アートの作品は、熱プレス機に通すので余り大きな絵は出来ない。比較的小さな作品が多いので、数は多い。古典の度に、額をひっかえ取っ替えしてはいるが、いつの間にか額が増えて膨大な量になってしまった。何しろ、40年間寸暇を惜しんで画業一筋に来たのだから、仕方ないと言えばそれまでではあるが、倉庫の中の物を取り出すのにも一仕事となる。
そこで、老後の蓄えをはたいて、作品倉庫を作る計画を立てた。
これではいけない。せめて大切な作品だけでも額装しておきたい。そうでないと、息子達は、十把一絡げで、粗大ゴミとして捨てるに違いない。そう思うと、夜もおちおち眠れなくなってくる。・・・で、大きな倉庫を作って、お気に入りの作品だけでも額装しておきたい。私の葬式はしなくて良いので、遺作展をして貰いたい。そのためだけの倉庫を作ろうと決心したのである。