アーティストになる方法-Ⅰ(自動販売機のライトペインティング)
アーティストになるにはまずアート作品を作らねばならない。然るに基礎もない、専門教育も受けたことがない、その上自信もないけれど、アーティストになりたい方へ具体的に提案します。但し、造形の分野に限ってのこと。
自動販売機のライトがLEDタンプだと、ライトペインティングができるそうである。以下は、息子が自動販売機の前であれこれ試行錯誤を繰り返して撮ったものである。
3秒から45秒までいろいろに開放して感度800で撮ったそうである。デジカメさえあれば何もいらない。
自動販売機はPixelstickのように振り回すわけには行かないので、デジカメを動かす。
うまくいくかどうか心配な方は、LEDの懐中電灯で試してみれば深夜の自動販売機の前で格闘せずに済むはず。
これでアート作品の出来上がり。2つと同じものはできない。即ち、全てがオリジナル作品である。このような作品を、とにかく作り続ける。毎年か毎日自分のブログで発表を続ける。これを10年続ける。そうすれば自他ともに認める自動販売機専門のライトペインティングのアーティストになれる。とにかく記録に残すこと。(他人に見せることよりも自己反省のためである。)そして、やり続けること。量をこなせば質はあとからついてくる。下手くそでもオリジナルを志すこと。
何を選ぶかは、本人の一番好きなものがいい。周りの雑音は気にしないこと。「寄らば大樹の陰」式な発想はしないこと。個性も楽しさも枯渇する。出来たものもいじけてイヤーなものができる。見る人が見れば一目瞭然。「アートする」ことは幸せにつながるはず。創作とは「産みの苦しみ」なんていう人がいるが、それは「作りたい(創りたい)」という気持ちより野心のほうが上回っているからである。野心というのは、単に褒められたいという気持ちから大家に成りたいまで色々な雑念である。ただ、心しておかなくてはならないのは、アートは99.9%収入には繋がらないということである。どうしても造形で収入に繋げたい人は、商業美術を目指すことである。