竹刀(箔きりナイフ)の色々
箔を切る竹刀にも様々な形態がある。とは言っても、竹を縦長に切ったものであるが竹の繊維にそって真っ直ぐに削らなければならないところがむずい。
右端は以前に紹介したぺたんこの竹刀である。左の4つは、U字型に切られた竹を使ったもので、私としては切りにくかった。
この竹刀は、私が切箔を教えてもらった親方が私のために作ってくれたものである。裏側を上から色分けしてくれたもので、赤い部分が箔を切る所、手前の黄色い部分は手で持つところ、上部の紺色の部分は手を添えるだけの所である。
裏からだとこのような具合に持つ。本当に箔を切るときはひっくり返して左側の竹の皮の部分を使う。
親方は、このように色分けした竹刀を何本も作ってくれた。未だに大事に持っている。
自作のいろんな竹刀。この竹を切るために、いろんな小刀を買ったが、結局大型のカッターナイフと包丁を使っている。親方は本格的な切りだし刀を使っていた。
すべてが遠い昔の事のようである。来る日も来る日も箔を刻んでいたのを思い出す。お陰で、ダイコンや人参の千切りが随分上手くなったし、包丁を研ぐのも上達した。
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