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初めてクリスマスシュトレンを買った。最近は家でクリスマスケーキと称する代物を自作してきた。ところが、コストコでたまたまシュトレンを見つけて買ってしまった。

そもそも、丸いケーキ台の上に白い生クリームと苺をおいて、サンタさんの人形やメリークリスマスと書かれたチョコレートの板をデコレイトしたいわゆる「クリスマスケーキは」は不二家の発明になるもので「和製クリスマスケーキ」であるのを知った時は、サンタさんなんか存在しないのだと知った子供の頃と似たような気持ちになったものである。一瞬にして魔法の粉が消えてしまったのだ。クリスマスの行事はドイツが発祥の地だと聞いている。それ故、クリスマス発祥の地、ドイツの本場のクリスマスケーキとも言えるシュトレンを買ってみる気になったのである。

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シュトレンはドイツ・ザクセン州のドレスデンで14世紀頃に作られたもので、パン生地の中にフルーツを入れて焼き、時間の経過とともにパン生地にドライフルーツの味や香が染みこんで美味しくなるといったケーキである。秋の果物をドライフルーツにしたものを12月のくりすますに美味しくいただく工夫なのか。

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コストコのシュトレンもドイツ製で、なかには、レーズン、アーモンド、オレンジピール、レモンピール、ヘーゼルナッツなどのドライフルーツが入っている。更に廻りを砂糖の層でおおい、表面の腐敗を防いでいる。このシュトーレンは2015年の1月末までが賞味期限となっていた。因みに、大きさは幅11センチ、長さ29センチ、厚さ5センチであった。

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夕食に大きなチキンを食べたせいで、シュトレンは夜食に回る羽目になってしまった。で、試食した感想はというと、ドライフルーツの詰まったパンのよう美味しいケーキといった所。ただ、14世紀のドイツを考えてみると、きっとものすごく美味しいデザートだったに違いない。そういう思いで改めて噛みしめると、なんだかまた一味違った味に思えてくるから不思議である。魔法の粉が振り掛けられていたのかな。

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