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現在は、抗癌剤治療でほとんど家にいるため、今まで撮りためた画像を取り出して懐かしく解説をつけている。このエーデルワイスの画像は、植物園で撮ったものである。此のエーデルワイスの画像も病気ならなければ、きっと御蔵入りだった。
大学ではドイツ語選択したので、エーデルワイスの由来を edel(高貴な、気高い)と weiß(白)から来ているということは知っていたが、どのような植物かは全く知らなかった。自宅の近くにエーデルワイスというケーキ屋さんがあって、その店にアルプスの写真が飾ってあったので、漠然とアルプスの高山植物だと思っていた。もう一つの認識は、60年台にジュリー・アンドリュースが、映画「サウンド・オブ・ミュージック」の中で歌った「エーデルワイス」の歌で、この時も又、エーデルワイスの姿を見ることはなかった。

ウィキペディアによると

「ヨーロッパアルプスが生育地として有名であり、ヨーロッパのウスユキソウ属 Leontopodium は本種のみとされる

花弁ように見えるのは苞葉と呼ばれる変形した葉であり、本当の花はその中心に立った径5-6mmの小さく黄色い筒状の花序、5~6輪がそれである。開花期は7-9月。多年生ではあるが、寿命はそう長くはない。

学名は属名 Leontopodium が「ライオンの足」を意味しており、ギリシア語の leon(ライオン)と podion(pous、足の小さい人)の合成語である。種小名は「高山に産する」といった意味を持つ。

スイス連邦および非公式ながらオーストリア共和国の国花に選定されている。

19世紀のロマン主義の 台頭によって神秘なものへのあこがれとしてエーデルワイスは愛や操、堅信など『不死・不滅のシンボル』として祝典や恋愛などに用いられるようになり、本種 は更に採取され、減少することになった。本種はついによほど険しい場所でしか見られなくなり、採集者が転落死するケースが続発した。その為に本種に『アル プスの植物ローレライ』とまで呼ばれ、これが絵画や彫刻のモチーフになった。

本種の現象は政治上の話題ともなったが、具体的な保護策は随分遅れ、スイスで採集禁止になったのは1909年である。」

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私の撮ったエーデルワイスは、花の部分が黄色になっていないということは花が咲いていないということであるらしい。もともと薬草だった故に乱獲されたエーデルワイス。現在、日本で咲いているエーデルワイスは、亜種だということである。日本名はウスユキソウ。この名前のほうがぴったりする。