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基礎の改ざんはなぜ起きるのか。建築裁判をしている間、私なりに調べてみた。

・利潤を追求する余り、一番見えない部分で手抜きをしやすくなる。
・基礎は10年保証であるから安易にそれぐらいはなんとか持ちこたえるであろうと考える。
・見積もりの一番安価なところへ施工の発注が行くので予算ギリギリでやらざるを得ない。

しかし、上記の何よりも悪いのは、【確認申請のシステム】である。
・データと提出書類さえ整っていれば、「確認済証」が降り、建築施工に着手できる。
・データ自体を検証するシステムは存在しない。
・基礎を作っている間は誰も検査に来ない。
・中間検査の時は骨組みができて既に基礎の部分は見えなくなっているし、問題にならない。
・完了検査の時には勿論基礎のことなど全く問題にされない。
・地盤強度のデータの正しさを確認する制度がない。
・地盤調査会社と施工業者が結託すればもう完璧なデータ偽装が可能となる。

即ち、確認申請のシステムはザル法なのである。

故に、日本国中で基礎の改ざんは施工業者の良心に委ねられているのが現状である。

それ故か、あちこちで聴いた話。
・「手抜きなんかやるやる。やらんと儲からん。」
・「基礎の改ざんなんか皆んなやっとる。」
・「素人なんかな~んも分からんのや。特に基礎なんかは。」
・「建築は信頼関係で成り立っているという殺し文句を連呼して洗脳するのや。」
・「社長命令でやってるだけ。本当はやりたくない。俺に何の得もないし。」
・「確認申請や建築基準法なんてものは建築業界が建築業界のために作ったもの。」
・「1級建築士といえども構造計算を100%理解しているわけじゃない。50%でも無理かもな。」
・「分業が進んでるから、皆まで分からん。」
・「証拠は残さんように気い付けんとナ。慣れたら何ということもない。」
・「基礎の改ざんが一番儲かるかな。」

以上のことすべてを、建築確認機構は知っているし、国土省も知っている。
知らないのは、建築業界以外の一般ピープルだけである。

その結果、私は酷い目にあって、裁判になり、そのストレスで血液がんになったと思われる。
見つかった時は、ステージⅣであった。

母はよく言っていた。『家を建てると、寿命が縮まる。』

では、家を建てる建築業界の悪人は、一体どういうことになるのかな。

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