戸外で扇を撮ってみた。
いつも扇の撮影は室内でしていたが、屋外でしてみることにしたが、扇が汚れたり破損しないかと心配であった。
そこで、B級の扇ばかりを持って、日本庭園に出かけた。
とても妙な気分である。普通扇はこんなところでは見かけない。
外の入館者が皆ジロジロ見ていく。
新鮮ではある。雨が降らないかとちょっと心配。
どのような大きさで、どんな角度で、扇を置くべきか迷う。
扇に何を語らせるか。
そこに居た人の気持ちを漂わせたた扇の風情を撮ろうとしたが、難しい。
かくれんぼをする扇。
待ち人は未だ来ない。
木の上にあげてみた。
少し様になってきた。
扇が勝手に落ちたように見える。
扇を手紙に見立てて。
この角度はよくない。
真上もよくない。
扇はやはり末広に置くべき。
これは大きすぎ。
これぐらいの大きさが適当か。
この角度もいいかも。
これが一番自然で、そこに人の気配を感じる。