雅な桜を仕舞扇に
扇の中で最も格調が高いのは、能の仕舞扇である。源氏物語りの中にもサクラをテーマにしたお話がたくさんある。
サクラと御所車はよく合う。大阪のサクラももう終わり。
雪と桜の仕舞扇はこれ一つ。この妖艶な桜の雰囲気もいい。
月にサクラと藤。春爛漫。
山桜と藤。
遅咲きの桜と早咲きの藤。出会うはずのない花達の出会い。
さくら、さくら。日本の春は桜で始まり、人の営みも又、桜のはなとともに思い出に織り込まれる。
華やかな桜に地味な松。桜の木の寿命は松の十分の一位。あらゆる点で対象的な桜と松の樹。それ故なのか、絵に描くと様になる。