細かい泡の出来るビール「ギネス」の謎
テレビCS2の番組「ナショナルジオグラフィ」で、世界の巨大工場6「ギネス」を放送していたのを見て、ギネスビールを買ってきた。
黒ビールといえば、エビスビールしか飲んだことがなく、楽しみであった。
ギネスビールの販売代理店はキリンビールなのだ。アルコール分が4.5%。原産国はアイルランド。
【テレビ番組で知ったこと】
・ギネスビールの創始者アーサーギネスは進歩的な精神の持ち主で先見の明があった。もともとエールビールは地元でのみ飲まれていたが、アーサーは、はじめからイギリ スへ輸出することを主体において成功した。
・創業から150年後、広告の重要性を高く評価したギネスビールは、キャッチコピーを作ったり、鳥のオオハシの口ばしの上にラガービールを乗せた宣伝ポスターを作るなど 積極的な広報活動を行った。その結果、ギネスビールは世界に広まっていった。
・イギリスに向かう銀の弾丸と呼ばれるタンクローリーは、毎日3万リットルのラガービールを詰め込んでアイルランドを出発する。
・ギネスビールの細かいクリーミィな泡は、窒素を混ぜて特殊な容器から注ぐことで得られるが、1988年、ウィジェットと呼ばれる穴の空いたプラスチックの玉を入れるこ とによって、缶ビールでも細かい泡を作ることに成功した。
どのように注いでも細かい泡ができる。
この細かさは脅威である。
高いところから注いでもこの通り。
中を開けると、直径3センチぐらいのプラスチックの玉が入っていた。缶ビールを作る時に少量の液体窒素とビールを同時に缶に封入する。冷やしたビール缶のプルトップを引くと急に減圧状態になり、ウィジェットが缶の内部で細かい窒素の泡を噴出させながら回転することによって、炭酸ガスより細かい窒素の泡を作る仕掛けである。そのためにも3時間以上冷蔵庫で冷やしておく必要性がある。
ただ、この窒素の泡のビールは辛口ではないので、何か気の抜けたビールのように感じる。炭酸ガスの多いビールは辛口なので、ラガービールになれた日本人の好みにはちょっと合いにくいかもしれない。