ダイソーのデジタルプリンター・詰替インキは光硬化樹脂に使用できる。
ひところ、デジタルプリンターの詰め替えインクを巡って一悶着あったが、このインクは、光硬化樹脂に使用できるが分かった。
樹脂用の着色剤を買うと非常に高い。こんなに高いわけないので、何か代用できないかと試してみた所、ダイソーのプリンター詰め替えインクが光硬化樹脂に使えることが判明した。このインクだと25mlも入って100円である。市販されている樹脂用の着色剤だと、5~10mlで500円前後はするので大きな違いである。
樹脂の研究所の方と懇意で、色んな樹脂のサンプルをいただくことが出来るので、有り難い。
これは光硬化樹脂である。
光硬化樹脂は冷暗所に保存しておかないと硬化が始まる。
樹脂の試験をするときは昔の写真のフィルムケースを使う。デジタルカメラが出始めた時に、このフィルムケースを段ボール箱3杯分ぐらいかき集めてストックしてあるので、一生不足することはない。これは非常に便利な代物であり、タダだったのも気に入った。
このフィルムケースに樹脂を入れ、詰め替え用インクのブルーを入れる。インクの容器の先が注射器のようになっているので、一滴ずつ出すのに便利が良い。
2滴入れて混ぜる。
フィルムケースのフタのへこんだ所に着色した樹脂を入れる。
光硬化器を用意する。なければ自作することも出来る。(これについては後日に回す。)
奥と下には鏡を入れて光線が反射するようにしている。
硬化成功。
次にグリッターを入れてみる。このグリッターは光線の影になるから、後からベタつきの原因になるので注意。(光硬化樹脂のベタつきを取る方法も後日に回す。)
色付きのグリッター入り光硬化樹脂か完全に硬化するか試す。
これが成功すれば光硬化樹脂もかなりイケるということである。
グリッター入り着色光硬化樹脂も成功。
最後はインクの混色を試す。インクが赤く見えているが、黄色である。青と黄色を混色すれば緑になるはずである。
黄色を2滴加える。
黄緑になった。
硬化させる。効果時間は5分。
グリッター入り混色光硬化樹脂の光硬化成功。タレて見えるにはフィルム容器の端についていた樹脂が固まったもの。
これですべての試験にパスしたので、光硬化樹脂の着色剤として、ダイソーのプリンター詰め替えインクは使用可能だということが出来る。ただ、このインクは染料インクなので退色する率が、顔料系着色剤に比較すると高いので要注意ではある。今後割安の顔料系着色剤を探す必要がある。ネットで見ていたらパステルの粉を削って使用している人がいたが、かなり荒いのではないかと思う。