UVレジン(光硬化樹脂)・エポキシレジン(エポキシ樹脂)・アクリル樹脂などを扱う上においての下準備。
まず計量器は、0.1グラムまで正確に測れるものを用意すること。キッチン用のアバウトなデジタル秤は無理である。精度の低いものだと硬化剤など、少量のものを計ることが出来ないので完全な硬化が難しくなる。
光硬化樹脂の場合、紫外線ランプが必要となるが、高さのないものは大きなものを注型できない。
タイマーでついていること。それと、樹脂を硬化させる場合、有機溶剤がどうしても出るので、換気を十分にすること。離れたところにある換気扇は余り役に立っているとはいえない。
手やビンや机なんかについた樹脂を拭く洗浄液を用意するのは当たり前であるが、吹いた布やティッシュを捨てるため、密封できる容器を準備しておくこと。写真では、共通洗浄溶液と書いてあるが、これは自分で溶剤を混合して作っている。一番簡単なものは、メチールアルコール・エチールアルコール・アセトンをそれぞれ同量入れて混ぜるといい。さらに、酢エチやトルエンを混ぜるとかなりなんでも溶かすことが出来る。
型から樹脂を取り出す時に困った経験から、樹脂を流し込む前に離型剤を噴霧しておくようにしている。若しくは、離型剤を筆で塗る。離型剤の雲霧は必ず換気扇の近くで行うこと。床なんかにも付くとそれがスリッパの裏に着いて大変なことになる。
これだけ注意していても、何やらニオイはするもの。臭いがするという事は、完全に排気されていないこと言うことである。
念には念をということで、防塵防毒のマスクを使用する。
有毒のガスなども除いてくれる。
夏場になると熱くてマスクの中は汗でベタベタになるので、ティッシュを折りたたんで入れておくといい。
こんなに気を付けていても、私は、血液がんになってしまった。弟子の一人はアレルギーで恐ろしい皮膚炎のなった。必ずしも樹脂が原因だとは断言できないが、樹脂関係の方の癌は多いように思う。これから子供をという方は、特に気をつけるべきである。勿論ゴム手袋は必要。