UVレジン(光硬化樹脂)硬化後からのタック(ベタつき)を取る方法。
此の3つのものを見ると、表がなんとなく濁っているように思えるのは、UV樹脂光で硬化したときは完璧と思えたものが、一年位経ってなんとなく表面にベタつきが出てきて何度も手で触っているうちに濁ってきたのである。手の脂や細かいホコリやゴミなんかも濁りの原因になる。
此のベタつきをタックという。
UVレジンで硬化させた硬化物の後から出てくるタックを取る主な方法は3つある。
1・UVレジンでもう一度光硬化させる。
2・純アセトンで拭く。
3・純エタノールで拭く。
純アセトンはホームセンターで売っている。
アセトンもアルコールも容器いっぱいに入れない。上部に空間を残しておく。小分けにしておかないと余計な蒸気を吸い込むことになる。
1・もう一度UVレジンを薄く塗布し光硬化させる。この時の照射時間は長めにとる。
更に光硬化の後ピュアーなアセトンで拭くと尚良い。
2・ピュアーなアセトンのみで表面を拭く。
3・エタノール(アルコール)で拭く。念には念をということで、表面をアセトンで拭き、UVレジンでさらに硬化させて後エタノールで拭く。
せっかく作った作品がネタネタベタベタでは、人様にプレゼントすることも出来ないし、まして売ることなど以ての外である。
定形の楕円や四角の金具のついたものもいいが、せっかく手作りするのだなら、一つ一つ違った物のほうが楽しい。ただ、思い余ってグリッターや箔を入れすぎて硬化させても後から時間が経ってタックが出てくるのには困った。
色んな樹脂を使ってみて言えるのは、UV樹脂の場合は、中に何かを入れないほうが良い。表面コートだけにしておくべきである。それから種類の違った樹脂を使うと層間剥離(種類の違う樹脂の境目から剥がれてくること)の原因になるので避けるべきである。
ガラスでは出来ないことを樹脂でなら出来る場合のみ樹脂を使うべきかもと最近思う。私の場合、色箔なんかをたくさん使うので、どうしても樹脂でしか固めたり加工したりすることが不可能である。そのような必要のない場合は、やはりガラスが美しくて完成度も高い。その上を行くのが宝石である。天然の宝石に叶うものはないとつくづく思う。その悔しさでなんとか完成度の高い樹脂アクセサリーを作ろうと必死になったとも言える。今まで色んな方が教えを請いに来られたが、残念なことに私の技術のすべてをマスターした人は一人もいなかった。仕方がないので、気の向いた時に、ブログに書いておこうと思う。ただ、ついつい写真を撮るのを忘れてしまう。誰か写真をとってほしいなあ。