この「光硬化樹脂3Dプリンター・WANHAO Duplicator 7」で作ったテスト用のサンプルを吟味してみる。


まず、この黄色い色は一体何なのだ。透明樹脂では全然ないのにまずショック。筋がつくのは少なめではある。「X」の文字の中が光っているのがわかるが未硬化なのか。


Xの文字の凹んだ中が濡れたようになっているが、樹脂が未だ残っているようなのではないかと思い更に紫外線硬化してみることにした。


やはり樹脂の硬化が不完全でアルコールで十分に拭き取ることができなかった結果であると判断せざるを得ない。


下面のZ面はつるつるであるので全く問題はないが、側面が後からのUV樹脂でいかに平滑になるか試験してみる。


追加のUV樹脂は日本製のレジンを使用。


硬化させる前。


硬化後を見るとこのとおりである。Xの文字ははっきり見えない。表面のザラザラは消えたが凸凹はそのままである。この方法では欠点を補填できない。残念である。


側面もこのようになって欲しいかったが、今回の方法では不可能とわかった。


後は、使用後の光硬化樹脂の性能である。再度使用可能かということである。


UV硬化ボックスで未使用のUVレジンと使用後のUVレジンを硬化させてみる。


1時間もUVボックスに入れておいても硬化しないのでサイドの使用はやめたほうが良い。どうしても爪楊枝の跡がつくし、ネタネタのタックは消えない未使用のUV樹脂は1分で完全に硬化したが、この3DプリンターについているUV樹脂自体が粗悪品であるので日本製のUV樹脂を使用するほうが良いという結論である。UV樹脂に関しては1キロぐらいなら中国と日本とでは価格差はないので日本製を購入するべきである。その上作業中に異臭もしたので、慌てて防毒マスクを装着した。

しかし、この3Dプリンターは使用可能だし、3万円という値段は魅力的である。

今度は日本製のUV樹脂でやってみよう。今はちょっと仕事が忙しくて手が離せないが時間が出来たらすぐにやってみたい。(written by HIRO)