芸大を出た人達の大半が、ものを見ないと描けない。漫画は記憶で描くものと思ったほうが良い。
絵の苦手な人と言うのは、見ても描くことが出来ない。それでは一体どうすればいいのかということになる。
答えは、覚えて慣れることである。3等身ぐらいから描くと描きやすい。これは実験済みなので、ある程度は効果ありということである。

高校時代は美術部にはいっていて、暇があれば漫画を描いていた。その先輩に手塚治虫さんがおられて、高校の美術の先生のおうちに行くと、お蔵の中には手塚治虫の漫画と原画が山と積まれていたのを思い出す。


毎回同じようなマンガを少しずつ進化させながら描いていくのは面倒であるが、何人かの人が見ていると思うとやめられない。

余談はここまで。まず、頭を描いてから、上半身の服を描く。


今回はおじさんを描くので、ズボンを描く。


足を描く。


手を描いてから、目を描く。


鼻を描く。


人中線を描く。おじさんは、えてして鼻の下が長いものである。


口を描く。


眉毛を描く。顔の表情は好きに描いても良い。


耳を描く。


髪の毛を描く。


背広の襟ぐりを描く。


背広の襟とボタンを描く。


ネクタイとカッターシャツの襟を描く。


革靴を描く。


指を描く。この簡単な手を見ないでも描けるようでなくては色んな複雑な手の表情は描けない。


色を塗って出来上がり。友達の目の前で憶えていた漫画をスラスラ描けると、「ヤッター!」という気になる。没個性的なマンガより個性的な漫画のほうが人の印象に残る。今でもよく覚えているのが、柳原良平さんの人気キャラ「アンクルトリス」である。何度も真似して描いているうちに憶えてしまったものである。

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