スキージーで抽象画を描くー2(スキージーの説明付き)
このようなマチエールの抽象画を描こうとすると、必要な道具は筆ではなくスキージーである。しかし、シルクスクリーンで刷ったことのある人以外はスキージーなるものを見たこともないことが多い。そこでこのような絵を描く為のスキージーなる物を紹介することにする。
これがスキージー。木に挟まれたプラスチックのもので、他には、この白いプラスティック部分がゴムのものもある。また、京都の友禅なんかでは薄い木で出来た駒ベラもある。
横から断面を見るとこんな具合で、板の間に薄いプラスティックが挟み込んである。これが意外に値段が高い。
安価なプラスチックいただけのものや、ケーキ用のヘラなんかも使うことができるが、幅が狭いので大きな作品には向かない。
そこで大きな作品を作るためのスキージーの代用品で勝つ値段も安いのが、カラスを掃除する道具である。スーパーや日曜大工の店においてある。
ドロドロの絵の具のたまりをひくようにすれば良い。
下地はツルツルで撥水性のものが良いので、紙に撥水剤を塗ると良いが、紙質と撥水剤の兼ね合わせで色んな質感となる。
また、これなんかは、下地に箔地を使用している。
箔地自体に線の模様がついている。
このようなシャープな線も筆で描くのはなかなか大変であるが、スキージーなら簡単に描くことができる。
一度描いた上にスキージーで描くと下の絵の具は消えるので、描き直すことが簡単である。ただし、絵の具が乾いてしまってからは出来ない。
かなり慣れてくると、絵の具にも工夫してみると良いなか。
カラフルなものも簡単。
まずは慣れることから始めて、構図なんかにも気を配りながら試作から本作品へと移行してゆく。