孤独は呼毒。しかし、微量なら心の薬。
孤独は心身ともに蝕むという。その最たるものは薬物中毒である。孤独感の強い人ほど薬物の中毒症状はひどくなる。
依存症のもとを正せば孤独感から来る虚しさと不安感のなせるワザ。しかし、孤独感にも色々ある。まず、すべての人に孤独感というものはあるという前提に立つ。要はその程度。もともと人は孤独である。その孤独感をいかに癒やすか、努力しなければならないが、社会的に疎外されている場合は、本人の並たいていの努力だけでは如何ともし難い。挙句の果てに、行き着く先が、部屋にこもってネットにしがみつく羽目となる。この世に生まれて以来スペードのカードばかりを引き続ける人もいる。人の世は、誠に不平等である。だからといって不平不満を募らせていても問題の解決にはならない。
孤独の蔓延が人々の命を奪う。孤独感や疎外感は肥満よりも深刻な社会問題(米研究) : カラパイア
何かから始め無くてはならない。まず生の人の声を聴くことから始める。口をきかないコンビニやスーパーより言葉を交わせるお店がいい。挨拶は必ずする。たとえ家族でも。次に、コミュニケーションのコツを掴むためそのたぐいの本を読み倒す。身ぎれいにする。自分が話すより人の話を聞く方に回れば必ず好かれる。相槌の言葉のレパートリーをいっぱい持っていること。
「なるほど」「ふむふむ」「へえー」「おもしろいね」「すごいっす」「君の話は楽しい」「達見です」「勉強になる」‥・・などなど。そして、謝り上手、褒め上手を心がける。
本人の態度としては、「謙虚、ひかえめ、見栄をはらない、が、口角を上げてスマイル顔」を心がける。鏡を見ながら研究する。
しかし、してはいけないこともある。付き合ってほしいあまりお金を使うこと、物をあげること、言いなりになることである。愛は奪うものではなく与えるものだという原則に経つ。何もしてくれないではなく何かしてあげるという心構えが人の心を豊かにする。心だけでいいのである。物やお金を介在させてはいけない。
日々少しずつでも色んなスキルを身につける。一番いいのは、料理ができること、掃除や片づけが上手になること。家庭菜園や裁縫もできればもっといい。要するに家事一般のエキスパートになる。更には、電気関係や大工仕事にまで手を伸ばせるならもっともっといい。電化製品の通になる。デジカメを使いこなし、ノコギリやペンキ塗り、左官のワザ迄色々とある。このへんまでくれば、いつの間にか、孤独感の半分ぐらいは自信に取って代わられる。
ゲームにうつつを抜かす時間の半分でも、PCのスキルを磨き、色んなソフトを使いこなせるようになるために使う。
ワード、エクセル、フォトショップ、イラストレーター、インデザイン、その他には、動画編集、作曲ソフト、3Dソフトなど・・・・ここまでくれば、孤独感の三分の二ぐらいは吹っ飛んでいるはず。周りには人が自然と集まってくるし、お小遣いも増える。スキルアップのための方法はネットで勉強し、できるだけ無駄なお金と時間は使わない。
ここまでの過程を、事細かくブログに記録しておく。きっと本が2~3冊ぐらいできる。即ち、時間とともに積み重ねの人生をゆっくりでもいいからやってゆく。亀さんの歩伏前進でいい。休み休みゆっくりと積み重ねるのである。
孤独の餌は、自分自身の存在価値の無さ感と自信の無さ、諸らいへの不安などである。人に意識がある限り、孤独感が何人も免れることはできないと観念すること。孤独から逃げるのではなく、自身の孤独に向き合うことこそが万人との対話であるかもしれないとこの歳になって始めて解った。その孤独感こそが人に深みと与え、アートを生むのではないかと最近になって実感するようになってきた。ちょっと遅いかもしれないかもしれないが、・・・・。もっと早くに気付いていれば子育てに役立っていたのになあ。