二股の尻尾を持った猫ちゃんは猫叉(ねこまた)という妖怪になるって?
家の近くに、「猫カフェ」がある。カフェと言うより猫の写真を撮るところです。
そこの茶色斑の猫ちゃんは、尻尾の先が2つに分かれている。
とてもおとなしくて賢い猫ちゃんで人懐っこいので皆に好かれている。私もこの猫ちゃん、大好きです。猫ちゃんと言っているが、私は自分でかってに好きな名前をつけている。この猫ちゃんの名は、「ミルクティー」。少し長いので、「ティー」と呼ぶ。
ただ、他の猫ちゃんとちょっと違っているのは、尻尾の先が二股に分かれていることである。
店主の女将さんは、「尻尾の先が分かれた猫は幸運を運んでくるのよ。」と言われるので、そうなのだと私は信じていた。
しかし、何気なくネットで調べてびっくり仰天。二股の尻尾を持つ猫は、長生きして猫叉(ねこまた)という怪猫になると書いてあるではないか。
こんな可愛い猫ちゃんが、猫叉なんかになるはずは絶対ない。それはネコちゃんをいじめたり虐待したりした人が猫に対する負い目がこうじて被害妄想の域にまでなっただけのこと。まことしやかに話に尾ひれがついて、鍋島藩の化け猫は二股だったなんて言う話はその最たるもの。怖いのは、根拠のない噂話をでっち上げる人間の方である。