釣り上げられるとグーグー愚痴を言うシログチを料理する。
3匹で398円という安さに惹かれて即買い。シログチという魚は冬場には脂が乗って美味しい。
宮城県と新潟県より南の海でよく取れる魚で、白身に粘り気があって癖のない肉質なので蒲鉾などの練り製品の材料にされる。鱗は薄く剥がしやすく、骨も堅くない。
口からベーと出しているのは舌ではなく赤い浮袋である。この白い魚は釣り上げられると浮袋を振動させグーグーと鳴く。その鳴き声から愚痴を言っているようだとしてシログチと呼ばれ、漢字で「白愚痴」と書く。
ニベという魚とよく似ているが、シログチはエラの下にある黒っぽい斑点で見分ける事ができる。
料理するには鱗をとって、内蔵を取り出し水洗いをすれば良い。下ごしらえのし易い魚である。
塩焼きも美味しいが、今回はオリーブオイルのハーブ焼きにする。裏表に塩コショウをして、フライパンにガーリックを軽く炒めて出し、其の上に魚を置く。ハーブとしては、オレガノ、ローズマリー、セージを振り掛ける。
内蔵をとってあるので火の通りは良い。塩コショウをしてあるのでこのまま食べても良いがレモンをかけるとより美味しくいただける。お皿に盛り付けた画像はない。アツアツを食べることばかりに気を取られて気のついたときには、被写体のシログチは家族のお腹の中に収まってしまっていた。まあ、それぐらい美味しいってこと。