3月11日は一日中テレビで東北の震災番組を見ていた。津波と原発が被害を大きくし、未だに復興は遅々として進んでいない。汚染水のタンクの多さを見ているとその大変さが胸に迫ってくる。


阪神大震災は都会ではあったが、早朝であったために災害の状況が昼間とはずいぶん違うということである。


都会の空を見上げると、電信柱と電線が必ずみえるし、ビルのガラス窓が明るく太陽を反射している。


昔は地震が起こったら慌てて外に出ると屋根瓦が落ちてくるので危ないと言われたものであるが、現代では、看板とビルの窓ガラスと電柱・電線である。


街なかの2車線の道路も自動車が渋滞していたらどうなるのか。街中を歩いていたらどこに逃げるのかわからない。電柱が倒れてくるし看板も落ちてくる。自動車事故も起こるし、火事も頻発するに違いない。


この様な電信柱を見ているとあのトランスも落ちてくるのかなと不安になる。既に傾いている電信柱もある。


地震で電線が波打つであろう。地震の時は電気はすぐに切られるらしい。すぐとは一体どれ位なのか。


信号も消えてしまう。都会では避難に車は使えない。


大通りの電柱は地下に埋められても、裏手に入ると電柱だらけの通りが縦横に走っている。
街なかの地震火災の殆どは電柱倒壊よる漏電が原因だと言われている。


こんな電柱が道を塞いでいるとどうして避難するのか。6600ボルトの電圧が流れる電線。回覧板によると上をまたいだり触れたりしないようにと言うことだが、後ろから水が押し寄せて来ていたら・・・。


昔からの古い人口密集地帯ほど電柱も密集している。電柱の地中化によるデメリットもあるかと思うが、命には替えられない。


都会の通勤ラッシュ時だと事態は想像を遥かに超えた修羅場となるに違いない。都会で大地震が起ったら、何十万にという人が亡くなるとテレビなんかで言っているが、具体的な事例をあげて詳しく説明してほしいものである。


電柱があるために救急車も消防車も通りにくい。防災防災というのなら、まず、避難しやすい環境を作って欲しい。避難所はあっても、そこまでたどり着けない現状が都会にはある。