日本ではクリスマスカードを送り合う習慣はあまりない。


欧米では日本の年賀状に相当するものがクリスマスカードである。日本人の殆どは無宗教のなんでもありなので、クリスマスでもお正月でも楽しげなものは何でも便乗する。しかし、宗教に対してシビアな海外の国では日本のようにちゃらんぽらんには対処することは出来ない。何の考えもなく「メリー・クリスマス」なんて書いてカードを送ってはいけないのである。そこでクリスマス時期のホリデイ期間にグリーティングカードとしての「季節の挨拶状」を送り合う。近頃よく見かけるようになった「Seasonn’s Greeting」と書かれたカードである。日本語に訳すとそのまんま「季節の挨拶」である。


サンタも十字架も遠慮しなければならない時は、雪のデザインや雪だるまなんかが一番無難なようである。クリスマスツリーの代わりにリースやリボンや包装されたプレゼントなどのデザインも使われる。

クリスマス休暇期間は冬の楽しい年末休暇なので、「Happy Holidays!」と書かれることもある。


あんまりクリスマスっぽくならないようにデザインにも気をつけるのである。そこで登場するのがくまさんなのである。


新年の挨拶と兼ねて、「西暦年とHappy New YEAR」を加えることもある。あとは、自分の近況や相手の近況などを書くということである。ここにあるカードのデザインは今年私が作ったものであるが、こんなものかな。


しかし、気をつけなくてはならないのが、何年かというのを間違えてはいけない。年賀状ではなく年内に届くようにしなければならないので2019ではなく2018なのである。

そもそも、クリスマスカードのたぐいはいつ出すのが適当かというと、11月の下旬から12月の上旬ぐらいだということである。クリスマスイブにはカードを飾ったり招待のお客さんたちに見せたりするからである。

こんなに気を使わなくてはならないなんて、と思うが、海外からの観光客や労働者たちがこれからも増えていけば知らなかったでは済まされないこともあるかもしれない。オリンピック、万国博覧会と続けば、ガラパコス状態にある日本人ももう少しグロ-バルな知識を持たねばならいが、今回のクリスカードのことも初めて知ったのだから誠に情けない私である。