天然に出来た抽象模様は世にもおぞましい生命体のなせる技。
ホワイト、黄土色、クリーム色、チャコールグレー、ライトグレー、オレンジ色などで出来たこの抽象模様は自然にできたものである。
自然にできた石垣のような模様。人の顔のようにも見える。
白いふわっとした綿のような質感が石垣の上に積もった雪のようでもある。
裏側は石垣が剥がれたようになっている。下の赤い物は取っ手を見てもわかるように赤いコップである。
もうお解りかもしれないが、これはコップの上に置かれた小さな観賞用かぼちゃである。
ハロウィンのかぼちゃを乾燥させようと思って棚に放置したまま忘れていたのである。気が付いて見てみたら、何とカビが生えて此のような抽象模様を作っていたのである。下手な抽象画より余程いい出来である。自然は偉大であると妙に感心する私であった。
もとは此のようなハロウィンのかぼちゃだった。
上の部分がまだカビに侵されていないところだと思う。
何故この南瓜だけが残されたかと言うと、ハロウィンの被写体にならなかったので可哀想に(?)思い乾燥させて次のハロウィンの時に使ってやろうと考えたからである。期せずして、恐ろしげなものが出来たわけではあるが、このままベランダで紫外線にさらしもっと乾燥させカビを死滅させようかとも思ったが、これをあちこち持ち歩くのが不気味だったのでポリエチレン袋の中に放り込んで始末することにした。
今年のハロウィンのために全体像の画像だけは撮っておくことにした。
ポリエチの袋に入れた時この南瓜はものすごく軽かったので驚いた。きっと水分をカビが吸い尽くしたのかなと思う。カビってすごいなと感心してしまった。ただ、カビの胞子が周りじゅうに散乱していると嫌なのでアルコールで掃除しまくった。
後始末が大変だった。