「なぜ教科書にはアップデートがないのか」とふと思った。
時々高校の頃の物化を確かめるためにこの「物理・科学」を見る。
「法則・原理・公式がまとめてわかる辞典」である。
何十年も前の教科書なんて持っているはずもなく、内容も新しくなっているはずと思って、本屋で教科書の虎の巻を見てみたら、ほとんど内容は同じなので驚いた。
教科書ってどうしてあんなに面白くないのかな。面白く書いてはいけないのかな。あれじゃ興味もわかないし、勉強する気にもなれない。もっと、科学の最先端や新しい発明発見なんかのエピソードも織り交ぜて楽しい科学の教科書づくりが出来ないものか。
ノーベル賞の内容なんかも書き加えようとすれば、毎年内容を更新しなければならない。しかし、教科書の内容の更新は4年毎である。
PCやスマホのソフトが4年も更新されないなんてことは考えられない。紙媒体の教科書をデジタルに置き換えれば、教科書の更新はもっと簡単にできるはずである。授業なんかも下手くそな講義しか出来ない先生にあたったら生徒は災難である。授業なんか画像映像中心にすれば、生徒の被害は少なくなるはず。ネットにさえ繋がっていれば授業の内容について行けるのなら、病気や試合なんかで授業が抜けてもOKである。不登校でも教科の授業だけはクリアできるから、焦る必要もない。それに何度も見直すことも可能である。
デジタル教科書には、ページ数の制限はそんなにないから、色んな面白い話を挿入することも出来る。識字障害の生徒にも対応できる。
学校では基本の勉強以外をやれば良い。
明治33年(1900年)に尋常小学校の授業料無償化以来、100年以上もたった現在も、学校の授業形態は殆ど変わっていない。このことについて学校の教師の中からもっと改善の提案や運動が上がらないのは、今の授業形態や教科書のままのほうが教師にとって楽だからではないのか。
大学と小学校の授業形態が同じだというのに疑問がわかないのか。大学の先生は専門バカだとよく言われるが、小学校の先生は今のままだと専門家にすらなれないのではないか。
資源を持たない我が国であれば、教育だけが国の未来の可能性である。アップデートされる教科書と授業と・・・そしてアップデートされる教師こそが、必要とされているのではないか。まずはその手始めとしてアップデートされる教科書からというのはどうかな?そんな教科書が出来たら興味津々で私も早速見てみたい。
こんなことをグダグダ愚痴っているのは、学校も授業も大嫌いだったからである。そのうえ教科書も全然面白くない(だからといって勉強しなかったわけではない)。学校と縁が切れてやっとホッとしたものである。しかし、子供ができて学校へ行くようになってから再び憂鬱になったものである。私の思いが通じたのか二人の子供は今ではPCとNETの世界の住人となっている。